アスベスト関連の中皮腫に有用な血中マーカー出現

NEJMに血中osteopontin値が中皮腫の診断に有用ではないかという論文掲載されてます。


Asbestos Exposure, Pleural Mesothelioma, and Serum Osteopontin Levels
NEJM Volume 353:1564-1573 October 13, 2005 Number 15
http://content.nejm.org/cgi/content/abstract/353/15/1564
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
胸膜中皮腫のosteopontinの存在と3つのpopulation(アスベスト曝露歴ありの癌無し、アスベスト曝露無しの癌有り、アスベスト曝露ありの胸膜中皮腫あり)の血中osteopontin値を検討

アスベスト曝露群において、血中osteopontin値増加は肺のプラーク、繊維化と相関する(56±13 ng per milliliter)が、正常のレントゲン所見 (21±5 ng per milliliter)、プラークのみ(23±3 ng per milliliter)、繊維化のみとは相関せず (32±7 ng per milliliter)

アスベスト曝露群より胸膜中皮腫群で有意に血中osteopontin値は高い(133±10 ng per milliliter vs. 30±3 ng per milliliter, P<0.001).
免疫化学解析で、腫瘍細胞のosteopontin染色にて腫瘍細胞の染色が胸膜中皮腫の38試料中36で診られた。

ROC曲線比較にて、48.3ng/mlのカットオフ値にて感度 77.6%、特異度85.5%
病期Iのサブグループ解析で、62.4ng/mlのカットオフ値で感度84.6%、特異度88.4%
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

アスベスト曝露+プラークという要因が重要で、有用性は高そうです。
ただ、スクリーニングとして使うには、感度が77%もしくは、84.6%というのは見逃しが多そうな印象が・・・

by internalmedicine | 2005-10-13 11:30 | 呼吸器系  

<< アスベストと中皮腫 (NEJM... bipolar/depress... >>