BCGワクチンの有効性は50−60年続く・・・追加免疫は無意味か有害

BCGの有効性は10年前後
というのが一般的でしたから、50年−60年も継続することは新しい知見でしょう。そして、追加ワクチンはあまり有効でないことが示唆されます。


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アメリカインディアンとアラスカ原住民におけるBCGワクチンの長期有効性
JAMA.ハ2004;291:2086-2091.
【内容】BCGワクチンの予防期間は不明
【目的】BCGワクチンの長期有効期間を決定するため
【デザイン】インディアン健康サービス、結核登録、死亡証明、追加インタビューを用いた後顧的記録レビュー
【セッティング・参加者】結核発症のリスクがまだあるアメリカ・インディアン、アラスカ原住民BCGワクチン偽薬対照トライアル(1935-1938)の1948-1998年のフォローアップ
1483例のBCGワクチン接種群と1309例の偽薬群の解析
【主な測定項目】BCGワクチンの有効性(1947年12月31日時点での結核における時間依存変数を用いた10年ごとのCox回帰モデルで計算)
【結果】総括的結核発症率は、10万人年でBCGワクチン66例、対照138例で、有効率52%(95%CI 27-69%)であった。
ワクチン時の補正、種族、BCGワクチンの追加、慢性の疾患、イソニアジド、BCG種によっては有効性は影響されなかった。
BCGワクチンは有意差はなかったが、時間を超えて女性より男性がわずかながら有効。
【結論】このトライアルでは、BCGワクチンは50−60年間有効性が継続し、1回のBCG投与で有効性は長期間継続する。
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昨今のデータでは生下時に1度BCGワクチンをすることが有効で、追加免疫がその免疫性を低下させる報告があります。



日本でも、平成16年以降には法律の改正を経て生後6ヶ月までの乳幼児期にBCG接種を行なう方法に改められます。これは行政として正しい判断だと思われます。
もっとも上記論文の事実からではなく、BCGの有効性は、乳幼児期の結核性髄膜炎予防効果以外確実なものはなかったということからだとは思いますが・・・




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<私の戯言?>
ツベルクリン注射が確実に皮下注されていない現状を見ますが、接種医師の選別もすべきではないかと思います。医師というだけで、全く知識のない医師もいますし・・・・定年性と定期的医師の知識技量チェックは必要だと思います。医学を伴わない世俗的慣習的有害行為を医学と称している輩の医師としての資格剥奪も! 非医師医学博士の明示を! 非特定多数への医療情報監修の医師の関与義務化と責任化も!

by internalmedicine | 2004-05-05 10:14 | 呼吸器系  

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