遠隔医療・・・戦争とともに発展? でも評価は堅実なものに・・・
2004年 05月 11日
遠隔医療支援システムは日本でも結構取り上げられ、離島医療などで効果が上げられてます。
米国は戦争づいていますが、この方面のノウハウの蓄積だけは確実かも・・・
Telemedicine on Rise in U.S. Military
AP associated press May 9, 2004 12:58:49 PM PDT , Associated Pressの要約
────────────────────────────────────
遠隔医療が電話コンサルテーションから遠隔操作外科ツールまで広がってきている。
未だ、遠隔操作外科手術は行われていないが、アフリカのリューシマニアの診療には不可欠であった。皮膚科疾患はデジタル写真で分析し、電子メールで治療推奨を返すのに2-3時間。イラク・クウェート、アフガニスタンでは6ヶ月で約600症例と公的機関が公表。
戦時医療の改善のため、10年前から1億ドルを投資。イラクでもその技術の応用は広がっているが、ハイテクツール使用に伴う衛星通信の帯域不足のため、遅延している。
アフガニスタン(帯域幅がここでは容易に利用可能)では、手術台のビデオカメラが、Walter Reed Army Medical Center(脳外科医がここから支援)へイメージを送信している。
Poropatichは、医者がX線と超音波の電子記録を格納することを可能にするシステム構築のため6月にイラクへ行く。帯域幅が利用可能な場合、データが再評価のためヨーロッパで軍医に送信される。さらに、精神医学サービスおよび病理学サービスで、ビデオ会議電話を使用し始めることを望んでいる。
しかしながら、今のところ医療スタッフは現行のものを利用している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
この記事は、「ともに考えてくれる人が常にそばにいることは良いことだ」と閉めている。
────────────────────────────────────
telemedicine weblog
遠隔手術
こういった通信技術やロボット技術は米国に日本も負けてないと思いますが、
うまく遠隔診療がいけば、症例の一部集中をもたらし、また地方の医師にとっては、スペシャリストから直接指導を得るチャンスにめぐまれるわけです。
#もっとも、いつの時代でも田舎に常駐する医師は絶対必要ですが・・
まあ、都市部の大学病院や先生方にとっては、システムが好都合なわけで(田舎に行かなくてよい、都市部の病院から鼻歌交じりで・・<ひがみが一部混入しています>)
2001年のロボットシステム『ゼウス』で大西洋を越えた遠隔手術に成功
という華々しいことはさておき、遠隔診療はコスト効果的かどうかなど、地に足のついた評価に主眼がうつっているような気もします。
NIHの研究目標
・コスト、質、アクセス
・ネットワーク経由のデータの信頼性に関する評価
・データ標準化
とのことです。
Cost-Effectiveness Analysis of Telemedicine to Evaluate Diabetic Retinopathy in a Prison Population
II型糖尿病の遠隔的眼科受診はコストコスト効果的で、盲目を減少させる
などがNIHの望む方針なのでしょう。
診断名・医療行為のコード化も検討項目のようです。
日本でも・・
by internalmedicine | 2004-05-11 09:51 | 医療一般