心筋梗塞二次予防の高用量リピトール :The IDEAL Study: A Randomized Controlled Trial


昔の宣伝をおもいだす。アイデアル・・・・・・我ながら古い!

心筋梗塞後のスタチン二次予防効果は まぁ まちがいないだろう

コレステロール低下などの直接作用なのか、多様性の効果なのかが問題で、コレステロール低下作用に重点をおくかどうか不明。

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High-Dose Atorvastatin vs Usual-Dose Simvastatin for Secondary Prevention After Myocardial Infarction
The IDEAL Study: A Randomized Controlled Trial
JAMA. 2005;294:2437-2445.
http://jama.ama-assn.org/cgi/content/abstract/294/19/2437?etoc

治療中、平均LDL-C値は
simbastatin群:104 (SE, 0.3) mg/dL
atorvastatin群:81 (SE, 0.3) mg/dL


major coronary event:
simvastatin群 :463 (10.4%)
atorvastatin群:411 (9.3%)
(hazard ratio [HR], 0.89; 95% CI, 0.78-1.01; P = .07).


Nonfatal acute MI
simvastatin群 :321 (7.2%)
atorvastatin群:267 (6.0%)
(HR, 0.83; 95% CI, 0.71-0.98; P = .02)


primary end point:no differences


Major cardiovascular events occurred in
simvastatin群 :608
atorvastatin群:533
(HR, 0.87; 95% CI, 0.77-0.98; P = .02).


Occurrence of any coronary event
simvastatin群:1059
atorvastatin群: 898
(HR, 0.84; 95% CI, 0.76-0.91; P<.001).

Noncardiovascular death
simvastatin群:156 (3.5%)
atorvastatin群:143 (3.2%)
(HR, 0.92; 95% CI, 0.73-1.15; P = .47).

Death from any cause
simvastatin群 :374 (8.4%)
atorvastatin群:366 (8.2%)
(HR, 0.98; 95% CI, 0.85-1.13; P = .81).

非重症副作用による薬剤中止率はatorvastatin群で高かった。
transaminase増加は中止時、43 (1.0%) vs 5 (0.1%)(P<.001).

両群とも筋症や横紋筋融解症はまれ

結論:
MI既往を持つ患者において、強化LDL-C低下療法は、major eventにおけるプライマリー・アウトカムにおいて改善が無いが、セカンダリ・エンドポイントのリスクと非致死性のMIを減少させた。
全原因死亡率や心血管死亡率のおいて、差がなかった。
MIをもつ患者においては強化LDL低下療法は、非致死的死亡率増加せず、重篤な副作用無く有益性があるかもしれない。
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コストの事が書かれてないけど・・・・リピトールは効果に比べて安いとほめたことがあるのだけで、大量に使えば関係ないや・・・わたしの間隔で言えば、上記成績ってあんまりさが無いような気がする。コストを考えれば・・・さらに・・・・



今までブログでずいぶんリピトール関係を書いてきたんですなぁ・・・検索して改めて思う。


スタチンの有効性は、コレステロール低下とCRP低下の2つの要因で説明される

安定期冠動脈疾患へのatrorvastatin投与は80mgで10mgより良好であった。トランスアミナーゼの増加が見られる。

リピトール血糖増加作用はほんとに臨床的インパクトはないのか?

by internalmedicine | 2005-11-16 11:16 | 動脈硬化/循環器  

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