治療不応性喘息とTNF-α系の関連 Etanerceptの治療効果

治療不応性、吸入ステロイド・持続性β2刺激剤、LT関連薬剤、抗コリン剤だけでなく、内服ステロイド剤を処方して・・・やっとこさって人も多い。
(世紀の馬鹿新聞はまともな医療をすれば薬剤が10種類超えることがないと思っているらしいが・・・ ref.http://intmed.exblog.jp/2500417/)

この治療と関連して、TNF-α axisなるサイトカイン系がクローズアップされてきた。

Evidence of a Role of Tumor Necrosis Factor α in Refractory Asthma
NEJM Volume 354:697-708 February 16, 2006 Number 7
http://content.nejm.org/cgi/content/full/354/7/697
【背景】治療不応性喘息へのサイトカインの役割が考慮され、TNF-α antagonistの開発がなされている。
【方法】不応性喘息10名の末梢血単球のTNF-α活性のマーカー評価
軽症-中等症喘息10名、10名の対照と比較。可溶性TNF-α受容体であるetanercept(25mg 週2回)投与プラセボ対照、二重盲検、交差パイロット研究
【結果】軽症中等症喘息・対照と比較して、不応性喘息の患者は末梢血単球の膜結合型TNF-α、TNF-α受容体1、TNF-α転換酵素の発現増加。
臨床トライアルで、プラセボに比較して、10週治療にてFEV120%減少methacholine濃増加と相関(3.5 95%C 0.07-7.0 P=0.05)
気管支拡張剤後のFEV1(95%CI 0.08-0.55L P=0.01)と増加
a0007242_10525551.jpg

【結論】不応性喘息の患者はTNF-α系のup-regulationの関与


Etanercept、TNF-alphaアンタゴニストは、DMARDとして、TEMPO試験などでも知られているように、用いられている。
不応性喘息におけるTNFαへの関心が最近高まり、重症喘息患者のBAL中の増加、rsTNFα受容体の治療において気道過敏性の改善が示されている。
TNFαの生物学的活性は26-kD 膜透過型precursor protein 12(膜結合型TNFα)、17kD cleavage product、可溶性TNF-αを介する。
このcleavageは主にTNF-αと可溶性TNF-α が高度活性化ホモトリマーを形成して媒介し、細胞表面の2つの異なるTNF-α受容体と相互作用する。
TNF-αのbioactivityは、膜結合型TNF-α、TNF-α転換酵素、可溶性TNF-α、細胞表面受容体、可溶性受容体の増加により影響を受ける。末梢血の膜結合型TNF-α、TNF-α受容体、TNF-α転換酵素を測定することでTNF-αのup-regulation axisを測定


by internalmedicine | 2006-02-21 10:57 | 呼吸器系  

<< 非定型向精神薬のアルツハイマー... SmartVest FDA認可 >>