スピリーバの急性悪化への効果


発売以来、tiotropium(スピリーバ)を中等症以上のCOPDに関して第一選択薬ということにはまだ反論がある(http://intmed.exblog.jp/2782100/)ようだが、
着実にエビデンスは増えてはいるようである。




The effect of tiotropium on exacerbations and airflow in patients with COPD
Eur Respir J 2006; 27:547-555
昨年1年間の急性悪化平均±SDは2.14±1.40
早朝PEFは259.6±96.1L/min
平均FEV1は1.37±0.45L

Tiotropiumは有意に初回急性増悪を100日遅らせ、急性悪化を1回以上生じる患者の比率を17%減少、急性悪化の回数を35%減少、急性悪化日数を37%減少

医療機関受診(HRU)をプラセボに比べて減少させ、呼吸器医薬品の使用を有意に減少、抗生剤、経口ステロイド、予定外受診を減少させる。
平均週朝PEFはtiotropium vs placeboにおいて有意に改善
trough FEV1、FVC、slow VC、吸気能力を改善した。




理学療法との組み合わせで、運動耐容能改善
(Chest. 2005;127:809-817.)


喘息のほうでは、
Protective Effects of Tiotropium Bromide in the Progression of Airway Smooth Muscle Remodeling
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 171. pp. 1096-1102, (2005)
と、ムスカリン受容体と気管支平滑筋のリモデリング改善の報告もあるようである

喘息の治療は炎症抑制、COPD治療は症状軽減
抗コリン剤はCOPDでより有効であり、tiotropumは単剤で有効であることが多い
喘息においてはICSやLABA、LT関連薬剤により改善効果がみられる。
COPDにおいても、気管支拡張剤の組み合わせで症状改善につながる
Therapeutic Responses in Asthma and COPD
(Chest. 2004;126:125S-137S.)


LABAは治療効果に個体差があるが、経験上、COPDのスピリーバへの効果も個体差があるという印象をもっている。

by internalmedicine | 2006-03-06 10:21 | 呼吸器系  

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