喫煙とテロメア長  ・・・ COPDからみた関係

"たばこ、肥満ともテロメア短縮と関連するのだが"

と、関連・・・

テロメア長とCOPDの関連を結びつけようとしたが失敗
COPDはどうも、その他の要因が有るようである・・

(テロメアとはなんだという方は・・・こちら

Telomere shortening in smokers with and without COPD
Eur Respir J 2006; 27:525-528
Telomereは複雑案DNA-蛋白構造であり、真核細胞の染色体の末端に位置する。Telomere長は、体細胞複製時に、年齢ととも、短縮化する。
喫煙は循環リンパ球のtelomere短縮を促進する。今回の研究はこの影響がCOPD発症する喫煙者でさらに影響が大きいのかを検討したもの
Telomere長は蛍光in situ hybridisationにより決定
26名の非喫煙者に比べ、24名の正常肺機能喫煙者、26名の中等度~重症気道閉塞(%FEV 48±4%)

非喫煙者に比較して、telomere長は有意に喫煙者に比べ短縮。
タバコ暴露の累積(pack-yrs)とtelomereの長さは用量依存的な関係。
気道閉塞の存在と重症度は用量依存的な関係は無かった。

喫煙は循環中のリンパ球のtelomere長の短縮と関連があることがさらに強化された研究。タバコ暴露歴との用量依存的な関係がみられたが、COPDへの影響は見いだせなかった。




telomereと寿命に関してはそれをサポートする論文が出てきている。

The Lancet 2003; 361:393-395
60歳超の健常者の死亡率とtelomere長の相関
血中DNAのtelomere長が短い場合は生存率が低く、心疾患3.18倍(95%CI 1.36-7.45 P=0.0079)、感染症 8.54倍(95%CI 1.52-47.9 P=0.015)




これを考えれば、喫煙は、COPDリスクと直接関係はないが、急性悪化と関連がある感染症、生存率と関連のある心疾患などでやはり、予後不良となる可能性はある。

by internalmedicine | 2006-03-06 11:06 | 呼吸器系  

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