運動トレーニングと炎症性パラメーター

Effect of a 4 week physical training program on plasma concentrations of inflamma
http://www.eje.org/cgi/content/abstract/154/4/577
IGTと2型糖尿病(T2D)患者において、体脂肪、フィットネスレベル、ブドウ糖代謝、インスリン感受性は身体トレーニング4週後の有意に改善
adiponectinやCRP濃度は改善したが、IL-6は改善せず。
抗炎症パラメーターであるadiponectinやIL-10の回帰分析は有意に空腹時血糖の減少と相関あるが、IL-6とCRPは空腹時血糖の減少、体脂肪、最大酸素摂取量、インスリン感受性と関連がない。
多変量解析では、循環中adiponectin、空腹時血糖、体脂肪パーセンテージがインスリン感受性の決定因子であった。
【結論】
IGTと2型糖尿病における身体トレーニングは、adiponectinやCRP濃度の正常化と関連する。運動トレーニング後のインスリン感受性高進は主にadiponectin血中濃度と相関する。一方、IL-6、IL-10、CRPはインスリン感受性改善に寄与しない。




類似した報告が多いがそう反する結果も多い・・・


血中adiponectin値は6ヶ月の体重減少プログラム(アエロビック・抵抗性運動トレーニング)にて肥満・過体重閉経後女性においては変化がない
Adiponectin levels do not change with moderate dietary induced weight loss and exercise in obese postmenopausal women.
Int J Obes Relat Metab Disord. 2003 Sep;27(9):1066-71


運動トレーニングはCRPやadiponectin改善と相関がない
Exercise training is not associated with improved levels of C-reactive protein or adiponectin.
Metabolism. 2005 Apr;54(4):533-41.


肥満・過体重少女、12週間の好気的トレーニングによりインスリン感受性低下を改善するが、体重、体脂肪比率、循環中adiponectin、IL-6、CRP、他の炎症性マーカーに影響を与えない。
Metabolism. 2005 Nov;54(11):1472-9.


対象や実験系などが問題と思うが、整理された良いレビューがほしいところ

by internalmedicine | 2006-04-18 12:09 | 動脈硬化/循環器  

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