歯の詰めものとして・・・アマルガム使用は控えた方がよいかも

JAMAに掲載された論文は明確なアマルガムの毒性を証明したものではないが、代官できるものがあればアマルガムは避けた方がよいかもしれないというアドバイスを含むものであった。


Neuropsychological and Renal Effects of Dental Amalgam in Children
A Randomized Clinical Trial
JAMA. 2006;295:1775-1783.
アマルガム群割り当て群では有意に平均尿中水銀値が高い(0.9 vs 0.6 µg/g of creatinine at year 5, P<.001)。補正後、hull-scale IQ scoreの5年の変化量にて有意差は消失 (3.1 vs 2.1, P = .21)

治療群変化スコアは1.0(95%CI -0.5-2.5)のfull-scale IQ score pointであった。
一般的な記憶異数は4年変化として違いがなかった(8.1 vs 7.2 P=.34)
視覚運動要因、5年時尿中アルブミンなど有意な変化なし

【結論】神経性心的・腎機能への影響はない。
しかし、極小のIQへの影響は否定できない。他の歯科材料が用いられるならアマルガムは使用を控えた方がよい。


歯科用アマルガムの安全性について激しい議論が戦わされ、アマル
ガムの水銀は重篤な健康への危険を生じさせる、との主張がなされた。種々の異なっ
た症状および徴候を述べたが報告が出されているが、少数の疫学研究のため確定的で
はない(inconclusive)。

との結論は変わらないようである・・・

ウェブ検索すると・・・他の分野と同様・・・針小棒大的・我田引水的表現が多いので、気になるが、上記論文では5年程度の短期間の影響のみであり、まだ、その有害性がどの程度もよく分からない。もし代替できるものがあれば、変えた方がよいとは思うが・・・

by internalmedicine | 2006-04-19 11:21 | 医療一般  

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