PEAKトライアル、PACトライアル

内科なのに、ときどき、なんちゃって小児科にならざるえないのだが、成人の診療ロジックと全く異なる。ペークフローモニタリング、呼吸機能などができないだけでなく、エピソード自体の聞き取りも困難で、ともすると、小児科喘息診断では曖昧になりやすい。結局、乳幼児の喘息診断ロジックは傍証に基づくことが多いようである。その傍証を用いて、吸入ステロイドを用いて、介入を行ない、長期的な本格的喘息へ移行や喘息進展予防効果などをみたもの


いづれも期待はずれだったようである。



Prevention of Early Asthma in Kids (PEAK)臨床トライアル

喘息の自然史の研究によると初めての症状は1歳以内に生じることが多いとされている。喘鳴が頻回な患児(1年以内に少なくとも4回のエピソード)とmajorなリスク要因(両親の喘息既往・患児のアトピー性皮膚炎)の1つか3つのminorなリスク(アレルギー性鼻炎、好酸球増多、感冒を伴わない喘鳴)のうち2つある場合、リスクが高いと考えられる。
就学前児童に関し、ICS治療は高リスク幼少児の頻回の喘鳴を有する場合の、症状軽減に関して有効と思われるが、ICS長期間予防効果を長期有効性として見た場合効果があるかどうか不明であった。
両親に喘息があり、喘息のリスクの高い状態で喘鳴の出現した子供
NIHスポンサーの研究で、2-3才対象にプラセボとICSを2年間使用
使用中は喘息コントロールは良好だったが、治療中止後喘息コントロールは改善しなかった。
Long-Term Inhaled Corticosteroids in Preschool Children at High Risk for Asthma
NEJM Volume 354:1985-1997 May 11, 2006 Number 19




PAC(PreAsthmaControl)臨床トライアル トライアル

若年時に喘息診断をすることは困難である、多くの論文報告者らは喘鳴・咳嗽・息切れなどの呼吸器症状を繰り返す場合としていることが多い。“喘息前”と考えられる有症状期間は喘息の病態形成に影響を及ぼすと考えられる。
このpre-asthmaのエピソードにより間欠的ICS治療はその後の持続性喘鳴(症状の即時的影響も)を予防、進展防止に影響を及ぼすかの研究

喘息のリスクの高い子供を吸入ブデソニドとプラセボに割り当て2週間投与。3年時喘息・肺機能測定項目にてプラセボとの差異がなかった。
Intermittent Inhaled Corticosteroids in Infants with Episodic Wheezing
NEJM Volume 354:1998-2005 May 11, 2006 Number 19



by internalmedicine | 2006-05-11 10:19 | 呼吸器系  

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