急性呼吸不全へのうつぶせ寝治療

以下のCT所見を考えれば・・・うつぶせ(腹臥位)人工呼吸をARDSに使いたくなる理由が分かる


以前からこのトライアルは報告されているが、管理難しそうだなぁ・・・と
日本のような低医療報酬と、うつぶせ危険思想から考えれば普及は難しそうだな・・ともかんがえていたが・・・論文をみても劇的に・・・というほどではなさそうだ・・・もう少し様子見をしよう(個人的には)・・

A Multicenter Trial of Prolonged Prone Ventilation in Severe Acute Respiratory Distress Syndrome
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 173. pp. 1233-1239, (2006)
ARDS・Acute lung injury・急性呼吸不全患者に約7時間/日の腹臥位することは死亡率を減少させない。早期に腹臥位人工呼吸を行うことに利点があるかどうか、そして、その期間に関しては不明である。
【方法】136名の、気管内挿管48時間内の重症ARDS患者において、60名を腹臥位に76名を仰臥位にて行う。
腹臥位群は20時間/日継続することを目的とした。
【結果】ICU死亡率は腹臥位人工呼吸群58%(35/60)、仰臥位人工呼吸群43%(33/76)(p = 0.12).
治験組み入れ時の後者はAPACHIIスコアが後者が高い
多変量解析にて治験組み入れ時APACHEII(odds ratio [OR], 1.07; p < 0.001)、ARDS診断時と組み入れ時の日 (OR, 2.83; p < 0.001)数、腹臥位へのランダム化 (OR, 2.53; p = 0.03)が死亡の独立した因子。

718の総turning procedure施行、腹臥位は10日で平均17時間/日施行
28の合併症報告で多くは急速に改善したものである。
【結論】
腹臥位人工呼吸は適切で安全であり、早期導入・1日内の時間数が多いほど重症ARDS患者の死亡率を減少させる可能性がある。

by internalmedicine | 2006-06-02 10:11 | 呼吸器系  

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