喘息予防・管理 ガイドライン2006

上記ガイドラインを入手した

ある程度の重症度以上の喘息においては、昨今の流れに従い、ピークフローモニタリングをベースにしたアクションプランが無ければ、長期管理意味がないという考えはベースにあるようである。

以下のようなアクションプランを明示することが重要視されつつある。・・・そして患者側の治療順守性の問題
a0007242_1133082.jpg


ドラスティックな変革はないようである。
診断に関して、①発作性呼吸困難・喘鳴、胸苦しさ、咳(夜間、早朝に出現しやすい)の反復②可逆性の気流制限、③他の心肺疾患の鑑別と書かれている。
気道過敏性試験はその施行に関しては一般医療機関での施行はなかなかむずかしいわけで、妥当なところと思う。ところが、解説では、気道過敏性が、③の代わりに書かれており、この並記が現場に混乱をもたらすと思われる。
(1)発作性呼吸困難・喘鳴、胸苦しさ、咳(夜間、早朝に出現しやすい)の反復

1.上気道疾患:喉頭炎、喉頭蓋炎、vocal cord dysfunction(VCD)
2.中枢気道疾患:気管内腫瘍、気道異物、気管軟化症、気管支結核、サルコイドーシス
3.気管支~肺胞領域:COPD、びまん性汎細気管支炎、肺線維症、過敏性肺炎
4.循環器疾患:うっ血性心不全、肺血栓塞栓症
5.ACE阻害剤による咳
6.その他の原因:自然気胸、迷走神経刺激症状、過換気症候群、心因性咳嗽
7.アレルギー性疾患:ABPA、AGA、好酸球性肺炎

(2)可逆性の気流制限
(3)気道過敏性の亢進


ガイドラインの記載は細心の注意を願いたいものだ・・・記載の解釈で暴走がおこることがよくあるので・・・


薬物療法プラン

まず、抗喘息薬は、長期管理薬と発作治療薬の2種類に大別と書かれている

ところが、後述の分類はそうではない

(1)長期管理薬(コントローラー)
(2)患者が自宅で行える発作治療
(3)他の薬剤、療法

(1)長期管理薬(コントローラー)
a)副腎皮質ステロイド薬
b)テオフィリン徐放製剤
c)長時間作用性β2刺激薬
・キシナホ酸サルメテロールについては、耽読しようが知慮として不適切であることと吸入ステロイド薬との併用が非常に有効で適切であること
・振戦、動悸、頻脈などの副作用は経口薬>貼付薬>吸入薬の順

d)抗アレルギー薬
①ロイコトリエン受容体拮抗薬
②その他の抗アレルギー薬(メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1拮抗薬、トロンボキサンA2阻害・拮抗薬、Th2サイトカイン阻害薬


(2)患者が自宅で行える発作治療
a)経口ステロイド薬
b)短期作用性β2刺激薬
c)テオフィリン薬
d)吸入抗コリン薬


(3)他の薬剤、療法
a)漢方薬
明確なプラセボ対照試験の結果が存在しないと明記されていることは進歩と思われる

b)特異的免疫療法:免疫療法の危険を避けるための注意事項あり
c)非特異的療法




こういうガイドラインも、10年前の百花繚乱型から、具体性のあるガイドラインへ少しずつ進化していることは確か・・・記載のわかりやすさ、順守性などへの考慮が必須となっているようである。・・・上記如く、冒頭に書かれていることと、具体的説明の分類が異なるなど、わかりやすさという点ではまだまだである。

by internalmedicine | 2006-06-07 09:36 | 呼吸器系  

<< 虫垂炎手術は夜間をさけて翌日に・・・ シンプソンのパラドクス・・・髄... >>