市中肺炎治療点滴後、5日間の抗生剤投与は意味があるのか?

アモキシシリン注射3日投与後、経口的にアモキシシリンを5日間継続することが意味があることなのかどうかという検討
短期間処方は薬剤抵抗性の面から重要であるというお話・・・・

Effectiveness of discontinuing antibiotic treatment after three days versus eight days in mild to moderate-severe community acquired pneumonia: randomised, double blind study
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/332/7554/1355?ijkey=bb2dfa91629ec93ff78dc10ddba6c550d06cb7e7
軽度から中等症のCAP治療にて、3日vs8日のamoxicillin治療比較
ランダム化二重盲検プラセボ対照非劣性試験
9つの二次・三次ケアホスピタル(オランダ)
【対象者】軽症~中等症のCAP(重症度スコア=<110)
【介入】amoxicilline静脈投与3日後に改善した対象患者に、経口amoxiciline(n=63)とプラセボ(n=56)を1日3回5日間投与の比較
【メイン・アウトカム】プライマリアウトカム測定は10日目の臨床的成功率。セカンダリアウトカムは10日目・28日目の臨床的成功率、症状改善、レントゲン的な成功率、それと副作用



臨床的成功率:
第10日目 93% vs 93%(difference 0.1% 95%CI -9 - 10%)
第28日目 90% vs 88%(difference 2.0% 95%CI -9% - 15%)

レントゲン上の成功率
第10日目では86% vs 83%(difference 3% -10% - 16%)
第28日目 86% vs 79% (difference -10% - 16%)



プラセボ群:11%、積極的治療群:21%の副作用 (P = 0.1).


日本のガイドラインでは、
<外来>
1.基礎疾患,危険因子がない場合:βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系薬(ペニシリン高用量).

2.65歳以上あるいは軽症の基礎疾患2)がある場合:βラクタマーゼ阻害薬配
合ペニシリン±マクロライド系またはテトラサイクリン系経口薬.

3.慢性の呼吸器疾患,最近抗菌薬を使用した,ペニシリンアレルギーのある場
合:レスピラトリーキノロン経口薬.

4.外来で注射を使用する場合(CTRX)

<入院>.
1.基礎疾患がない,あるいは若年成人:βラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン注射薬,PIPC(高用量).

2.65歳以上あるいは軽症基礎疾患:1に加えセフェム系注射薬.

3.慢性の呼吸器疾患がある場合:1,2に加えカルバペネム系薬,ニューキノ
ロン系注射薬.


となっており、短期的に済ますなら、何らかの方法で、抗生剤注射を1日3回受けなければならなくなる。・・・社会経済的に了解できる話なのかどうか?

by internalmedicine | 2006-06-09 10:35 | 呼吸器系  

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