スパイロ測定されず・・・COPDの診断・治療されるのである in USA

当方の地域も実際ひどいが、スパイロメトリー使用して紹介する医者は数少なく、内科からの紹介でスパイロメトリー結果が書かれていることはまずない。で、スピリーバやセレベント、ホクナリンテープはいっぱい処方されている。・・・あぁ日本の医療・・・と思いきや・・・それはアメリカも同様


約20万名の患者で、わずか33.7%、6万7千人しかスパイロメトリーされていない。しかも、家庭医、専門医受診後でも、同じである。


アメリカの医療は、些細なことでも、ガイドラインを順守し、勝手な治療をしないなどというのは大きな間違いということがわかるだろう・・・まぁ・・・この論文の本筋ではないが・・・



Spirometry Use in Clinical Practice Following Diagnosis of COPD
(Chest. 2006;129:1509-1515.)
【背景】臨床に於いて肺機能の利用状況についてあまり知られてない。Veterans Health Administarion(VHA) 医療システムにおいてCOPDケアを受けている患者のスパイロメトリーの使用の評価
【結果】1999年19787名のデータで、平均年齢67.5歳(SD10.0)、98.2%が男性
66744名(33.7%)がスパイロメトリーの使用。
新規診断COPD患者のスパイロメトリーの使用は年齢とともに減少し、専門医受診で3.3倍である。
【結論】スパイロメトリーの使用はCOPD診断・ケアにおいて用いられてない。
2つのUS内ガイドラインでスパイロメトリーの啓発にかかわらずである。
しかし、このデータは次期ガイドラインに先行するものである。
医師の知識不足なのか、信念なのか、不明である。



40歳代に比べ60歳代では18%低下 (odds ratio=0.82; 95% confidence interval=0.78 to 0.86)、70歳代では32%低下 (OR=0.68; 95% CI=0.65 to 0.71)、80歳代では48%低下 (OR=0.52; 95% CI=0.49 to 0.55)

高齢者では信頼性・受容性から困難と思われた・・・(ある程度了解可能である)

だが、COPD急性悪化患者で施行された患者はわずか21%
急性悪化後4-6週後施行を推奨しているのだが・・・


呼吸器専門クリニック受診患者はさすがにスパイロメトリー施行が多い(OR 3.29 95%CI 3.21-3.27)だが、これらの患者は一般に重症例が多い。


なんらかの理由で手術を受けた患者の多く、85%は肺機能を施行され、全身麻酔・手術耐容性に関する手助けとして施行されている。


全体的に言えば、一般医で治療されている患者のCOPD診断が如何になされ、診断コードにより同定される患者が実際にの診断と合致しているかという疑問も生じる。
COPDは一般にunder-diagnosed・under-treated疾患と言われているが、スパイロメトリーの使用しない診断ではだれもunder-なのかover-なのか実際のところは言えない。


COPDって、どうやって診断してるんだろ?
・・・呼吸機能できないような認知機能低下した老人なども存在するが、それとて少数という実感なのだが・・・

by internalmedicine | 2006-06-19 11:21 | 呼吸器系  

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