β2吸入COPD患者はは抗コリン剤使用より2倍の呼吸器系による死亡リスクが2倍

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物的第一選択薬は抗コリン剤であるということはさほど議論がないところだと思う。だが、実際には持続性のβ2アドレナリン作動薬などが幅をきかせているように思える。

具体的にβ2刺激剤のAdverse Eventをみると・・・実感する。

medpageからの情報で、Journal of General Internal Medicine.nのearly online versionで記載とのこと・・・見つけられない・・・


Stanford and colleagues at Cornell UniversityのShelley R. Salpeterの名前が挙がっている。

β2吸入COPD患者はは抗コリン剤使用より2倍の呼吸器系による死亡リスクが2倍である。
SpirivaItiotropium)やアトロベント(ipratropium)などの抗コリン吸入で重症悪化のリスク33%減少し、73%死亡リスクを減少させる。
COPDの全てに対してわずか5%しか処方されてない。


15276名対象の22トライアルからのメタアナリシスにて、偽薬に比較した抗コリン剤・β2アゴニスト最低3ヶ月継続トライアル

抗コリン剤は、アトロベントとスピリーバ
β2アゴニストは、 Alupent (metaproterenol), Foradil (formoterol), Serevent (salmeterol) Advair (salmeterol and fluticasone)や様々なブランドのalbuterol(Proventil, Ventolin, and Volmax)

トライアルからの逸脱必要な急性悪化、入院必要な重症な急性悪化、下気道イベント低下に関わる死亡を評価

その結果、
抗コリン剤は
・急性悪化:相対リスク 0.67(95%CI 0.53-0.86)
・呼吸器系死亡:相対リスク 0.27(95%CI 0.09-0.81)

β2アゴニストは
・重症急性悪化に変化無し:相対リスク 1.08(95% CI 0.61 - 1.95)
・有意な呼吸系死亡率増加:相対リスク 2.47 (95%CI 2.47 CI 1.12 - 5.45)

β2アゴニストは抗コリン剤と比べ約2倍急性悪化と関与する:相対リスク 1.95 (95%CI 1.39 - 2.93)

抗コリン剤にβ2アゴニストを苦分けることで臨床的アウトカムは改善しないと著者らは述べている。

β2アゴニストは拡張剤効果はあるが、以前の研究では時とともにβ2アゴニストのトレランスが進展し、初回時にに比べ3ヶ月後有効性が有意に低下するとされている。加え、COPDの患者はβ2アゴニスト吸入の提起しようにより気道過敏性が増加するとも考えられる。


この結果から、やはり、COPD患者の気管支拡張効果薬は抗コリン剤にすべきであることが示唆され、COPD患者のβ2アゴニストの長期安全性に注意が必要。



喘息の専門家から、ヒトではβ2アゴニストはtachyphylaxisはないと断定され、素人・・・となじられたことがあり、恨みに思ってるのだが・・・
Ann Intern Med.2004; 140: 802-813

“Kca( Ca2+-activated K+)チャンネルからのβアドレナリン受容体の刺激性のアンカップリングがVDCC(電位依存性カルシウムチャネル)を通したCa2++移動をを促進し、βアドレナリン作動性の弛緩の喪失を生じ、[Ca2+]iの減少の喪失も同時に生じる。結果、tachypphylaxisをもたらす”などと推定されているらしい。

気道の平滑筋、上皮・前炎症・免疫細胞の分泌能を含めたβ2アドレナリンアゴニストの調整はかなり複雑で、cAMP-依存、非依存メカニズムを含め、複雑である。(Eur Respir J 2006; 27:1286-1306

by internalmedicine | 2006-07-11 16:47 | 呼吸器系  

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