咳:客観的指標だけでは意味がない、咳嗽誘発性咳嗽誘発性咳嗽・・・


米国胸部専門医学会咳嗽ガイドラインChest.
2006;129:1S-23S.)
が発表されたとき、ブログで少々コメントを書いたので、よろしければ参考にしていただきたい。

今回のCHEST誌に、興味ある咳嗽に関わる文献が掲載されていた。

ACE阻害剤の副作用として咳嗽があるが、あれをなんとか定量化できないものだ
ろうかと、問題化した時分考えたので、個人的に感慨深い。
後の論文は、咳嗽による咳嗽による咳嗽・・・などと考えたら、「卵が先か、鶏
が先か」のよう・・・

◆ 咳の回数や時間数だけが、咳嗽にかかわるQOLに影響を与えるわけではないら
しい。

COPD患者で、咳嗽誘発と主観的な評価をモニタリングしたもの(Chest.
2006;130:379-385.

客観的な咳のカウント、咳嗽反射感受性、主観的な咳嗽回数推定、咳嗽関連QOL
(CQLQ)の関係というのは未だ不明解

手動にてで咳嗽カウント、時間あたりの咳嗽時間を定量化(cs/h)した研究

(夜ではなく)昼間の咳嗽時間(time spent coughing)は、C5(citric acid濃度
閾値)に有意に相関
主観的咳嗽スコアやVSAは客観的な咳嗽時間と中等度相関(昼間 r=0.37 夜間
r=0.41)

・・・主観的な咳嗽回数推定や咳反射感度は、COPD患者に於いて咳嗽時間(time
spent coughing)と相関するが、その相関は低~中等度程度。
客観的な咳嗽時間数は主観的な指標とともに評価されると価値があるかも



◆ 慢性咳嗽による気道損傷は、気道の炎症を生じるかという論文(Chest.
2006;130:362-370.
)
前向きの交差対象臨床病理相関研究で、
1)肺疾患による咳嗽(5名)
2)肺外疾患による咳嗽(8名)
3)原因不明の咳嗽(11名)
4)非喫煙、無症状対照
に分けて、治療前の気管内生検を含む検討

1)~3)全例で対照に比べ極軽度~中等度の慢性炎症が見られ、咳嗽期間と相
関のない病変であった。
炎症の種類、咳嗽期間、喫煙歴で差異が無く、組織学的な差もなかった。

by internalmedicine | 2006-08-10 12:04 | 呼吸器系  

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