古き報告から新しい治療法開発へ:スペインかぜ肺炎の回復期血清治療

スペインかぜのときの治療文献がよみがえった・・・抗血清療法が有効だったようである。H5N1生存者から得られた回復期ヒト血清からの抗インフルエンザ抗体が解決法の一つになる可能性がある。現代のplasmapheresis systemsを用い、治療法に使うというアイディアにつながるかも・・・



Meta-Analysis: Convalescent Blood Products for Spanish Influenza Pneumonia: A Future H5N1 Treatment?
Ann Int Med 17 October 2006 Volume 145 Issue 8

1918-1925年の医学ジャーナルのレビュー
インフルエンザ、serotherapy、肺炎、血清、血液、気管支肺炎、回復、静脈内、輸血などを用いて文献を集め、serotherapyのレビューを行ったもの。故に、プラセボ対照のない研究

1703名の患者を含む8つの研究で、重症疾患故に治療され、未治療対照と比較したもの
包括的粗ケース・致死率は、治療群:16%(54/336)、対照群 37%(452/1219)
治療・対照間の死亡率の絶対リスク差は8-26%(pooled risk difference 21%[95%CI 15-27%]


早期治療群(肺炎合併症出現4日未満)では19%、遅延治療(4日目以降場合)では59%(49-83%)
早期治療と遅延治療の絶対的リスク差は26-50%(pooled risk difference 41%[95%CI 29-54%]


副作用は悪寒・症状増悪が少数に見られた。




人類の経験というのはなによりも財産になるのだなぁ・・・と、思う報告であった。

by internalmedicine | 2006-08-30 11:56 | 呼吸器系  

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