COPD有病率

COPDを生理学的に定義したときに40歳以上における頻度は9-10%
(1990-2004年での住民ベースの頻度)
(Eur Respir J 2006; 28:523-532)

日本もほぼ同様か・・・8-10%と考えて良いのかもしれない。

喫煙者の危険性は8倍 慢性閉塞性肺疾患で長崎大など調査
有病率は全体で8.3%、喫煙者が12.6%、非喫煙者が1.8%。
治療を受けている患者は全体の10―20%とされる。 (産経2005/09/18)(引用)


【他疾患】
高血圧有病率:男性で22.6%、女性で16.8%(1990年国民生活基礎調査

糖尿病有病率:40歳以上で10.4%(舟形スタディ)



・・・これを考えれば、十分コモンな疾患といえるのかもしれない。




ところで、COPDのリスク要因を、喫煙癧だけでなく、受動喫煙、喘息、低収入、年齢としているところが興味深い

(http://healthvermont.gov/research/copd/copd_analysis.aspx)

日本における40歳以上のCOPD有病者数は2003年において約600万人、治療費をはじめ休職などCOPDによる社会的・経済的負担は8,000億円1)にものぼると算定されています。(http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/news/p-release/05_0425.html

タバコメーカーさんが医療費を一部でも払ってくれるべきだと思う・・・40歳以上の国民の1割にも影響を与えている疾病の病因となっているのは否定できないわけだが・・・なぜか・・・司法ではまともな判断がなされてない

by internalmedicine | 2006-09-11 15:37 | 呼吸器系  

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