ISAAC-2スタディー:子供の喘息頻度は魚・穀物摂取と逆相関

オランダの就学児童の調査で、西世界の喘息の頻度増加していることは食習慣の変化が大きいのではないかという仮説があり、喘息関連のアウトカムは果物、野菜、乳製品、穀物製品、魚と逆相関だるという疫学がある。多くの以前の研究と異なる、喘息定義の臨床データとアンケートを用いた調査報告

Diet and asthma in Dutch school children (ISAAC-2)
Thorax 2006;61:1048-1053
8-13才のオランダの子供598名の喘息関連研究で、上記食物摂取状況を両親により半定
量科した食物頻度アンケート調査施行、軌道下敏性やアトピー感作状況による定義によるエンドポイント設定。線形関係をロジスティック分析やオッズ比で研究。最終モデルは、両親の教育レベル、外来魚、エネルギー摂取などを補正

結果、穀物製品、魚の摂取量は喘息に逆相関:
補正オッズ比:穀物製品 0.46(95%CI 0.19-1.10)、魚 0.34(95%CI 0.13-0.85)

アトピー性喘息+BHRのオッズ比:穀物製品 0.28 (95% CI 0.08 - 0.99)、魚 0.12 (95% CI 0.02 - 0.66)

同様の結果が現行のBHRを伴う喘息、アトピー性喘息の観察は同様である。
柑橘系果物、野菜、乳製品は喘息のエンドポイントに明確な相関はなかった。


飽和脂肪酸の減少と、n-6不飽和脂肪酸、特にリノレン酸の摂取増加が、喘息、湿疹、花粉症の増加と関連しているのだという仮説から生じた報告・・・

by internalmedicine | 2006-11-18 12:30 | 医療一般  

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