老人うつと潜在性甲状腺機能低下症

Subclinical hypothyroidism increases the risk for depression in the elderly
rchives of Gerontology and Geriatrics Volume 44, Issue 1 , January-February 2007, Pages 21-28
subclinical hypothyroidism(潜在性甲状腺機能低下症)が老人のうつのリスク要因になるかどうか、60歳超の323名の老人を調査(Structured Clinical Interview for Diagnosis and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition (DSM-IV) for mood disturbances)

TSH高値:I群:252名(女性184名、男性68名、中央値67歳、60-89歳)
うつ:II群:71名(女性45名、男性26名、中央値67歳、60-92歳)

血中TSHやfT4をsensitive assayで測定。甲状腺抗体をIRMAにて測定。


うつは、1群24例(9.5%)にみられ、subclinical hypothyroidismが多い(14/24 58.3%)
一方、TSH高値はII群で22例(30.9%)


うつはsubclinical(74/149 49.7%)で、overt hypothyroidism(21/125 16.8%)より多く見られる(p<0.001)

実際、subclinical hypothyroidismは4倍のうつリスクを有する (OR = 4.886; 95% CI 2.768?8.627).

この結果によりsubclinical hypothyroidismはうつのリスク増加し、老人の甲状腺検診の重要性が示されたと結論




単純化された診断めやす
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単純に潜在性甲状腺機能低下症と診断する前に、同様の検査結果を示すNonthyroidal illnessや破壊性甲状腺炎からの回復期も考慮が必要だろう。経過によってT4にしろ、TSHにしろ変化するから、ワンポイントで判断する方が問題という話も
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol. 84, No. 1 151-164

さて、それで、その潜在性甲状腺機能低下症は治療すべきかどうか?
・野口病院:潜在性甲状腺機能低下の治療(Q&Aから)
AFP:Subclinical Hypothyroidism: Deciding When to Treat 

by internalmedicine | 2007-01-19 12:19 | その他  

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