CO中毒は冠動脈異常に関して心機能低下をもたらす
2007年 03月 04日
The American Journal of Cardiology Volume 99, Issue 3 , 1 February 2007, Pages 322-324
一酸化炭素中毒は重要な健康問題で、CO中毒で心臓の異常が生じた。しかし、重症度と期間は不明。
構造と機能を前向きに評価したもの
12名の患者で、心電図
BNPとcarboxyhemoglobin値を測定
心臓マーカーの増加した患者は冠動脈造影を行った。6名でマーカーが高い。
心臓マーカー値は高COヘモグロビン値と相関
左室駆出率は、入院時、8名の患者で<45%(I群)、7名の患者で>55%
有意な負の相関はBNPと入院時のLVEFで認められた(r = ?0.586, p <0.01).
LVEFの低下はCOヘモグロビン値とCO暴露期間に負の相関を認めた。
すべての血管造影所見は正常であった。
冠動脈は正常でも心筋機能の低下がCO中毒後認められる。
“初期には心拍出量の増加が見られる”(http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/COgaiyou.pdf)という記述とは異なるものである。
by internalmedicine | 2007-03-04 13:54 | その他