黄砂

だいぶ黄砂も落ち着いてきたが、テレビで花粉症後に“黄砂アレルギー”などと断定的に放送していたのを見かけて?
黄砂の時に調子が悪かったという患者もいて、体によいはずもないし・・・

まぁわからないので・・・しらべたことをメモ




【黄砂】
黄砂情報:http://www.jma.go.jp/jp/kosa/
黄砂に関する基礎知識:http://www.data.kishou.go.jp/obs-env/kosahp/4-4kosa.html


アフリカ・アジアのDust Transport workshop(Sep. 2001)
Workshop on Effects of African and Asian Dust Transport Held in St. Petersburg
・dustに関連する微生物の分離・同定
・化学汚染物質の同定・確認
・珊瑚礁への病原体の同定
・海へ流出するミクロ・マクロ栄養物質の定量
・化学的な径路・鉄の役割の解明
・ヒトと海洋の環境毒性の学問


The Dust Hypothesis
Coral Mortality and African Dust


アフリカの方は珊瑚礁への影響・生態系を心配
Researcher Follows Trail of Dust to Investigate Its Effects on Human and Coral Health
U.S. Geological Survey(USGS) July 2006


Basic research on mechanisms of Yellow Dust emission and health effects of pollutants
http://www.ccsr.u-tokyo.ac.jp/docs/Nakajima/activities/agsh15/eagsh15repo.html
2000年の黄砂現象の急増は中国北東部でのダスト発生と関係していると考察される。さらに中国北東部は人間活動による砂漠化の激しい地域であることから、近年の黄砂現象に砂漠化が関与していると考えられる。

頻度の高い年は中国北東部の気圧が低く、低気圧が発達しやすい状態であった。このため頻繁に地上で強風が吹き砂嵐を起こしたと考えら、さらに頻度の高い年は日本付近の高気圧が弱く中国北東部から日本にかけて西風が強まっていることから発生したダストが輸送されやすい状況

黄砂頻度の高いSeoulのほうが黄砂頻度の低い Busanよりも痰、目のただれ、鼻水の自覚症状を訴える児童の頻度が高かった。



黄砂により穀物種子が運ばれる
Atmospheric transport of mold spores in clouds of desert dust.
Arch Environ Health. 2003 Aug;58(8):498-504






【健康被害】
Dust Storms May Carry Bacteria To Japan From China
http://www.sciencedaily.com/releases/2005/10/051020091138.htm

SPM濃度の年平均値の推移を図4に示したが、横ばいから緩やかな減少傾向がみられている。それにもかかわらず、図2にみられるように最近2、3年の環境基準達成率がむしろ低下しているのは興味深い。この要因の一つとして、春先に飛来する黄砂の影響がある。中国北西部の黄砂が、低気圧の影響で生じた上昇気流により巻き上げられ、偏西風に乗って日本まで運ばれることによって、SPM濃度が上昇した日が2日以上連続したためと考えられている。
http://www.pref.saitama.lg.jp/A09/BA30/labo/report/kouenkai/yousisyu/2003/2003umezawa.pdf


死亡率:
韓国:暴露後3日めから死亡率増加?
全原因死亡率:1.7%(95%CI -1.6-5.3%)増加
65歳以上の死亡率:2.2% (95% CI -3.5 - 8.3)
心血管・呼吸疾患:4.1% (95% CI -3.8 - 12.6)
Effects of the Asian dust events on daily mortality in Seoul, Korea.
Environ Res. 2002 Sep;90(1):1-5.


大気汚染に対して乳幼児は弱い
Infant susceptibility of mortality to air pollution in Seoul, South Korea.
Pediatrics. 2003 Feb;111(2):284-90.



台湾:.黄砂後1日で呼吸器疾患7.66%増加と推定、2日後、総死亡数4.92%増加、循環器疾患2.59%増加(統計的有意差が示されてない)
Environ Res. 2004 Jun;95(2):151-5




【アメリカの報告】
2001年4月中国ゴビ砂漠からの黄砂が米国でも数週間来襲。PM2.5が主な成分で距離とともにさらにピーク濃度となる。US-EPA健康スタンダードAir Quality Index(AQI)について調査が行われた。US内で平均3.1-7.4mg/m3と広がったが、"unhealthy" QAI日は少なかった。
a0007242_11452592.jpg


pubweb.epa.gov/airtrends/aqtrnd03/pdfs/1_asiandust.pdf



H19.4.14追記

“最新の研究で・・・”“・・・可能性があります”・・・の羅列
http://news.fs.biglobe.ne.jp/social/tm070413-796431.html

by internalmedicine | 2007-04-10 11:34 | 呼吸器系  

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