ARDSへのステロイド治療期間長期化へ


ARDSのステロイド治療というのは、ステロイドに対してかわいそうな経緯となっている
当初はステロイドパルス療法、超大量療法などという原爆・水爆並みの投与を行っていたが、いづれも副作用を回避したいという理由で短期投与、最初は1回のみの投与で、1ヶ月後、1年後のアウトカムをみるという・・・ゴルフの初っぱなの1打で、18ホールの成績を予測するような研究ばかりだった。

副腎不全を予防・治療するだけでいいのではないかという考えもあり少量化・長期化の方向へステロイド投与は動く・・・
persistent ARDSへのステロイド投与
重症肺炎にステロイド持続点滴

2週間~3週間投与がトライアルとしては当たり前となり・・・
http://www.pulmonaryreviews.com/jun05/corticosteroids.html


ついに、28日・・・しかも、methylprednisolone 1mg/kg/日という量
Methylprednisolone Infusion in Early Severe ARDS
Results of a Randomized Controlled Trial
(Chest. 2007; 131:954-963)
メチルプレドニゾロン 1mg/kg/日 vs プラセボ
28日継続治療

ITT解析
7日にて、2群(治療群63、対照28)の反応はきれいに分かれ、
LIS(69.8% vs 35.7% p=0.002)、補助なし呼吸(53.9% vs 25.0% p=0.01)
CRPの有意な減少、LIS(7日目)の改善、多臓器機能障害指数改善

治療群は人工呼吸期間減少(p = 0.002)、ICU滞在(p = 0.007)、ICU死亡率減少と相関(20.6% vs 42.9%; p = 0.03)
56%の感染症サーベイランスにて発熱なしのnosocomial infectionが同定された


なんとなく感慨深いものを感じるのは・・・おそらく私だけだろう・・・?

by internalmedicine | 2007-04-11 09:16 | 呼吸器系  

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