開業医は休みも夜もなく働け!

『芋たこなんきん』の医者が厚労省役人の理想だそうである。
毎日新聞:開業医:総合診療に公的資格、在宅医療を推進 厚労省方針

私はこのドラマまじめに見なかったのでよくわからないが、行きつけの居酒屋でのんびり飲んでる風景と待ち患者のいない診療風景で、かなり余裕ある生活を送っているなぁ・・・と思った。

血糖400以上あってもインスリンいやだ・入院はいやだと言い張る糖尿病患者、各種End of Life患者、NPPV+HOTの呼吸不全、透析直前腎不全患者、不安定狭心症に近いのに本人認識が無く喫煙を続けている患者などみてるとあんなに余裕をもってられるのかなぁと、・・・あれはあくまでもテレビの中の世界であって、現実には、風邪でも注射してくれぇと言い張る怖い患者をおっかなびっくり説得したり、30種類以上の症状をいつも訴えるかんじゃとか、指がもうすぐでちぎれるのに内科にやってくる外傷患者とか・・・・結構殺伐としているものだが


医者は金儲けしてるから夜間も眠らずにはたらけなどと“医者には人権がない”というような書き方ではなくなったようである。
朝日新聞厚労省御用達部門も、少しは進歩したようで、「町医者の復権」といって、“仕事や責任のふえる医師や病院には診療報酬を手厚くし、メリハリをつける必要があることは言うまでもない。”とまともなことを書いてある。・・・実際に導入されるときは、人件費をまかなえないどころかとんでもない設定をされるだろうが・・・
インセンティブが働く設定でないと誰も動かないよ・・・厚労省のお役人さん!
朝日新聞:医療ビジョン―開業医は休日も夜も



それにしても毎日新聞てのは・・
開業医に「総合診療医」の資格を与える厚生労働省方針は、「もっと腕を磨き、働いてほしい」という同省の開業医に対するメッセージにほかならない。厚労省幹部が口をそろえる理想の医師は、「カモカのおっちゃん」だ。NHKの朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」に登場した町医者である。地域住民の信頼を得て、往診や時間外診療をいとわず、外傷からがんの早期発見まで、幅広く対応する能力を持つ。

by internalmedicine | 2007-05-10 11:37 | 医療一般  

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