小児喘息はやっぱり環境的喫煙が主因?

吸入に関わる因子が年々減少しているので、喘息のグローバルな罹患率増加の原因は、衛生仮説などを考えてしまう


・・そんなに考えていたのだが・・・たばこに原因をもとめる研究者もいるようだ。

USでは18歳未満の子供で約480万人が喘息に罹患し、マネージメント戦略が症状をコントロールする訳だが、治癒しない慢性疾患である。喘息は子供の頃多くが発症するがその原因は不明だル。アレルギーが小児喘息の要因とされている。

環境的喫煙:Environmental tobacco smoke (ETS) は意図にかかわらず吸わされるわけだが、喫煙者より多くの毒性物質(一酸化炭素、二酸化炭素など・・・)をより高濃度に吸わされることとなる。成人より空気吸入量が多く、気道径が狭い、故に、より影響を受けやすい。
遺伝的・環境的リスク要因を同定し、やはり、ETSが偶発的喘息発症のリスク要因として高いということをDr. Goodwinが述べている。
母親が気喫煙者である場合に比べて、10本以上の喫煙母親の時は2.5倍の小児喘息のリスクをもつ。自宅でのETS時Department of Health and Human Servicesによれば63%尤度増加させる。(Cigarette Use May Explain Asthma Epidemic in Children, According to Mailman School of Public Health Study
Columbia University Mailman School of Public Health



Environmental tobacco smoke and the epidemic of asthma in children: the role of cigarette use
Annals of Allergy, Asthma and Immunology 2007, vol. 98, no. 5, pp. 447 - 454
喘息は世界的に若年者で最も多い疾患となっている。その罹患率は少なくとも数十年で3倍になっている。理由は不明である。
【目的】若年者の喘息罹患増加に関わる要因を調査
【方法】National Health Interview Survey (4,500の子供)と1900から2003年のUS喫煙消費データのecologic levelの比較をで行ったもの
【結果】成人喫煙率と子供の喘息は平行に増加
最近4つの出生コホートにおいて喫煙増加とその後の横ばい状態であり、とくにUS内では女性の喫煙者増加が目立つ状態
【結論】ひとつの要因が小児喘息の疫学に寄与している
仮説提示
(1)1世紀という単位でみれば喫煙が著増している
(2)喫煙の増加は子供の環境喫煙の実質的増加をもたらしている
(3)環境的喫煙の増加は小児喘息増加に関与しうる。

by internalmedicine | 2007-05-22 17:05 | 呼吸器系  

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