メタボリック・シンドローム:量より質のはず!

メタボリックシンドロームを肥満と概念的に区別せず、脂肪量として評価する腹囲測定を国策の根幹に持っていくアホ官僚の巣くう国(PDF:標準的な健診・保健指導
プログラム)が極東にあるようである。

腹囲測定というのは、脂肪の量を量ろうというもの・・・これって、メタボリックシンドロームの概念から言えば、矛盾なのである

Metabolic complications of obesity: inflated or inflamed?
Journal of Diabetes and its Complications
Volume 21, Issue 2, March-April 2007, Pages 128-136

脂肪組織機能障害の方が、メタボリックシンドローム・2型糖尿病、心血管疾患に関して、脂肪組織の絶対量(すなわち、肥満)よりメカニズム上関連が深いはずである。

脂肪組織の炎症は脂肪組織の機能障害の重要な所見であり、インスリン抵抗性、肥満関連死亡率増加の要因ともなる

しかし、脂肪組織の炎症が最初、局所的に、そして全身性のインスリン抵抗性や脂肪組織炎症を生じるインスリン抵抗性&全身性のインスリン抵抗性を悪化することとどうかかわるか明らかでない。

この疑問は、肥満なしのインスリン抵抗性モデルでなければ答えが出ないだろう。

脂肪組織量から脂肪組織の機能に概念が変遷してきていることは診断・治療に影響を与えている。脂肪組織から脂肪細胞の機能に焦点が写っている。リスク同定としてのマーカー探しに焦点を当てているところである。



by internalmedicine | 2007-05-25 12:17 | 動脈硬化/循環器  

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