敵意性増す毎に肺機能低下

hostility:敵意性と訳した、これは、Cook-Medley Questionnaireで計測したもの

敵愾心・敵意の感情が心房細動、心筋梗塞のリスク要因ってのも報告があり、循環器疾患、CHD(冠動脈疾患)などではかなり取り上げられるテーマとなっている。

この言葉も突き詰めれば・・・よくわからないようで
CHD の分野ではhostility(敵意性)という用語が頻繁に用いられているが,これは非常に多くの側面を包括する概念である.従来,hostility とは他者に対する悪意や否定的な見方などの持続的な態度を表す概念であり,それに対してanger(怒り)は軽い苛立ちから激しい爆発的なものまでにわたる不快感を含む情動状態を,aggression(攻撃)は結果として人や物に危害が加わるような行動をそれぞれあらわすとされている(Buss, 1961;
Spielberger, Johnson, Russell, Crane, Jacobs, & Worden, 1985).ところが,CHD の分野では,敵意性は従来の認知的要素に加えて,情動的・行動的要素までも含む概念となっている.
(無断引用:日本人における敵意性と冠動脈疾患の関連性 http://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/2964/1/Honbun-3900.pdf)

敵意性は
広い概念で、anger(いかり)、攻撃性、終始後ろ向き(negative outlook)などを含むもので、感情、一過性の行動、思考、態度を含むものである。認知機能成分としての思考、態度は、皮肉的であり、不信感に充ち満ちているものであり、他社に反対することを望み、他者へ害を及ぼすことを望むこともある。
敵意性とその表現の間には違いが亜有る。敵意性の存在は主観的であり、多分に感情、疑念、皮肉的発送である。表現や行動的な敵意性というのは攻撃性を客観的に観察するものであり、言語的、身体的な者であったりする。(BMJ 1997;315:379-380 (16 August)



敵意性がますほど肺機能が悪くなるというのは・・・どこかで聞いた気もする
やっぱり、Psychosomatic Medicine 53:36-49(1991)(pdf)に報告があった・・・

そして、Angerという面では、1SDます毎にFEV1 9 ml/年減少(Thorax 2006;61:863-868)という報告



ストレッサーにてIL-5、IL-6濃度減少、IL-4、IL-10増加などの現象あり、サイトカインに影響を与えているなど考察(http://etd.lib.ttu.edu/theses/available/etd-11032006-082137/)もなされている。


Does Harboring Hostility Hurt? Associations Between Hostility and
Pulmonary Function in the Coronary Artery Risk Development in (Young)
Adults (CARDIA) Study
Health Psychology 2007, Vol. 26, No. 3, 333–340(pdf)

【目的】 hositilityと肺機能の人種・民族・性別群横断的相関関係

【デザイン】
4つの大都市部のCoronary Artery Risk Development in (Young) Adults (CARDIA) cohort study (N 4,629)
人種・民族(黒人、白人)、性別横断的な18–30 歳(1985-1986年)

【メインアウトカム】 MFEV1、FVCの%予測値

【結果】 フルサンプルの多変量線形回帰分析にて、hostilityが1SD増加する毎に1秒量が0.66%減少し、FVCが0.60%減少する(P=0.006)
このhostilityと肺機能の逆相関に関して、年齢、身長、現行の社会経済状態(SED:socioeconomic status)、喫煙状態、喘息による補正後もその相関関係は維持され、喫煙よりもむしろ肺機能との関係は明確である。
層別化解析にて、黒人女性、白人女性、黒人男性においてhostility1SD増加毎に肺機能減少が統計的に認められる。他の3つのグループと同様、白人男性においてもhostilityと肺機能の関係は見られるようだが、統計学的に有意ではなかった。

さらにhostility、人種・民族、性別post hoc three-way interaction terms解析にてFEV1、FVCとも有意でなかった。

【結論】
著者らは、hostility高いほど急激な肺機能低下となるのではないかと予測




by internalmedicine | 2007-06-04 11:20 | 呼吸器系  

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