疑似飛行機旅行中の緯度の影響

都会から遠く離れてるので、何かあれば飛行機・・・しかも、高度1万フィート越えなど稀でないほど・・・・金もかかるし、時間もかかる・・・なんとかならないものだろうか?

 航空会社の経営悪化のためか、機体の装備低下し、以前のように楽しめる機体がすくなくなった。それで、時前で暇つぶし準備をしていかなければならない・・・最近はビデオウォークマンのお世話になることが多い。取り置いておいた映画などを入れ込んで・・・離着陸時使用できないので、パソコン雑誌なども必須・・・

だが、本格的長期フライト・・・外国旅行なぞ開業していると夢の又夢・・・

引退後の外国旅行の準備としてNEJMの長期フライトにおける病状でも勉強しておこう・・・(自虐)
飛行機旅行中、6500ft~8000ft(1981m~2438m)の高度にさらされていることを忘れることがある。飛行機の構造上海面と同じ高度を維持することはできない(飛行機にエネルギー利用効率低下、アルミニウム構造の維持困難など)。代わりに、キャビンは565mmHgを下回らないようには設計されている。
馴化されてないヒトは、6500ftで高山病を生じる。症状は、頭痛・吐き気、嘔吐、食思不振、倦怠感、睡眠障害など。高山病自体病態がすべて判明しているわけではないが、低圧低酸素症がもっとも重要と思われ、酸素飽和度と重症度は相関する。
長期フライト中の乗客の気分不良はこの高山病と類似するひとがいる。他に、時差、長期剤、脱水、客席の空気のcontaminationなども気分不良の原因となる。

座席から動けないことも乗客の気分不良と関係する可能性もある。ただ、運動自体が動脈中酸素分圧を下げる可能性があり、高山病を悪化させ、自覚、心理運動パフォーマンスへ影響をもたらす。

この研究は単盲目化対象研究で、擬似的な飛行機内状況を作り出し、高度による感覚・心理運動パフォーマンスをみたもの.



結果として・・・
フライトは乗客の不快感と相関。
商用航空機操縦室に類似させた高度客室

20時間の疑似フライトで症状や酸素飽和度をチェック

不快症状は高度増加とともに頻度増加

疑似8000ftで酸素飽和度4.4%低下
疑似6000ft以下なら不快症状少ない



論文そのものは・・・・

Effect of Aircraft-Cabin Altitude on Passenger Discomfort
NEJM Volume 357:18-27 July 5, 2007 Number 1
650、 4000、 6000、 7000、 8000 ftと擬似的に気圧を下げ
酸素飽和度、高山病症状や他症状を20時間疑似飛行時間でチェック


552名の研究参加、平均酸素飽和度は、8000ftで4.4%減少(95%CI 3.9-4.9)

包括的に、高山病は7.4%に生じ、その頻度のばらつきは他の研究と大差はない。

気分不良の頻度は酸素飽和土堤かとともに減少し、7000ftから8000ft以上の高度で顕著

3-9時間後高度による差が出現し、60歳超は若年者に比べて少ない。
男性より女性が少ない。

4例の重症の合併症出現で、1例は肺炎治療を受けたが、この研究との関連は不明
14名の重篤でない合併症、再加圧の時に中耳内圧の調整不良のため4例が、2名が虫刺、1名がパニック、1例が無症状低酸素飽和度血症



 著作権の問題があるので、イメージ画像的図譜
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疑似飛行機旅行中の緯度の影響_a0007242_849393.jpg





by internalmedicine | 2007-07-05 08:45 | 医療一般  

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