BNP 心不全の診断にも適用拡大

BNPで、“心不全の診断又は病態把握”ということで、心不全の疑いのある患者さんの鑑別診断が可能となったらしい

情報ソース:
BML:http://uwb01.bml.co.jp/test/PDF/BML2007-15.pdf
ヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)精密測定
ア 「13」のヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)精密測定は、入院中の患者については急性心不全又は慢性心不全の急性増悪時の病態把握のため、入院中の患者以外の患者については心不全の病態把握のために実施した場合に月1回に限り算定する。
イ 1週間以内にヒト脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)精密測定と「22」のヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)精密測定を併せて実施した場合は主たるもののみ算定する。
ウ 本検査を実施した場合は、診療報酬明細書の摘要欄に本検査の実施日(ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド(HANP)精密測定を併せて実施した場合は、併せて当該検査の実施日)を記載する。


NIKKEI NET:
今回の保険適用は、従来、心不全に関してBNPによる病態把握のみ認められていた保険適用が心不全の診断の部分にも適用されたものであり、保険適用区分としては新規保険項目となります。


たとえば糖尿病との関係

糖尿病のsilent MI発見
Heart 2006;92:916-920
20pg/ml:感度87%、特異度37%
40pg/ml:感度63%、特異度81%


と合わせ、アクトス治療の適用に参考となる?
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol. 88, No. 8 3993-3996
アクトス治療はBNP(>100)とANP(>50 ng/ml)にて左心機能低下と適用を考える
・・・なんか、根拠乏しそうだけど・・・



以前、製薬会社による講演会の時、「心不全を疑われるときはBNP測定をして・・・」と講演者が述べたことに対して、フロアから「心不全疑いにBNP保険適用がない。だから調べようがない」という話があった・・・講演者が大学であんまり市中の保険診療に詳しくないということは良くあり、これで、訴訟沙汰になったとき、市中の医者が窮地に陥ることもある。・・・そういう感想をもったことを思い出した。

by internalmedicine | 2007-07-07 11:32 | 呼吸器系  

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