発熱の意味

熱があると、体はだるいし、やる気もなくなるし、良いこと無いようだが、実はそれは合目的的なのだという御説

PGE2受容体のが、EP3受容体に作用して発熱を生じる。
発熱に関してPGE2脳内注にて生じる野生種の発熱反応が、EP3受容体ノックアウトマウスでは欠如する( Nature Nature. 1998 Sep 17;395(6699):281-4. )が、その意味を解説している。

Study identifies source of fever
Findings explain key factor in illness, inflammation
EurekAlert!
適応機能が細菌感染や他の疾患での体防御に役立つかの鍵となる
この研究は脳が感染症への反応にてどのように発熱を生じるかを示したもの
PGE2が、EP3受容体に作用して、発熱反応を生じるニューロンへ影響を与える。
感染症などへ体の戦闘期などの、炎症の期間、サイトカインなどのホルモンを産生するサイトカインなどのホルモンPGE2産生
PGE2は脳の視床下部へ作用し、発熱、食欲低下、全身倦怠、疾病気分、筋肉痛などを生じる。
体温が2,3度上がると白血球殺菌効率が上がる。痛みやけだるさをもたらす
エネルギー保存的となり、感染と戦うために有益に働くのである。他の疾患でも行動へ同様の影響を与えるものと思われる。

発熱作用としてPGE2の働く特異的ニューロンは不明であったが、Saperらは、ノックアウトマウスにてEP3受容体遺伝子の影響を除去することで、発熱反応のプロスタグランジン作用を同定された。痛みの感受性増加をもたらす疼痛などの疾患行動という他の観点から、脳の特異的な部位が原因であり、。脳の炎症への反応を除去した試みで疾患罹患時の疾病感の理由が判明した。


Saperらは、"EP1、EP3受容体とも炎症性細胞による発熱を生じ、EP受容体はTcの循環血中濃度やストレス性発熱反応にも影響を与えない( J Physiol. 2003 Sep 15;551(Pt 3):945-54. Epub 2003 Jul 1. )"とぃう報告を行っている。

by internalmedicine | 2007-08-06 09:22 | 内科全般  

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