FEV1/FEV6

日常臨床でも、FEV1/FEV6が次第に目立つようになってきた。

・ FEV1/FEV6 0.742という固定値で、FEV1/FVC 0.70検知するための感度83.4%、特異度98.5%
・ FEV1/FEV6 0.76という固定値で、FEV1/FVC 0.70検知のための感度、特異度とも0.942
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・・・という宣伝(http://www.platino-alat.org/docs/pst_ATS_SDiego.pdf

文献では、固定値ではなく、年齢予測式での評価の方をすすめるのがどうも主流のようである。


プライマリケアでは、FEV1/FEV6をFEV1/FVCに代わり気道閉塞の指標として使用することで時間と患者の努力が少なくなる
Respir Med. 2002 Jun;96(6):444-9.



一般住民で、45歳以上で、Hankisonベースの FEV1/FEV6解釈だと感度97%特異度47%で、Morris FVCベースのゴールドスタンダード比較で感度100%、特異度50%であった。
Respir Med. 2006 Aug;100(8):1397-401. Epub 2006 Jan 4.

FEV1/FVCをゴールドスタンダードとしたときにFEV1/FVCのNPV 92.24%、感度86.09%
Respir Med. 2005 Jan;99(1):103-6.


FEV(6)とFEV(1)/(6)を用いた拘束性障害、閉塞性障害検知方法
FEV1/FVC6の感度は94.0%、特異度93.1%
PPV 89.8%、NPV 96.0%
閉塞状態検知頻度39.5%


FEV(6)による拘束性パターンでのスパイロメトリー検知は感度83.2%、特異度99.6%
PPV 97.4%、NPVは96.9%
拘束性障害パターンの頻度は15.75

Chest. 2005 May;127(5):1560-4.




FEV1/FVC異常値の判定は、日本とは異なるがアメリカではHankinsonデータセット(ankinson jl, Odencrantz JR, Fedan KB. Spirometric reference values from a sample of the general U.S. population. AM J RESPIR CRIT CARE MED 1999;159:179-187) pdf )が用いられる。
70%固定判定はグループ分け誤判断につながるという


ただ、民族間のスパイロメトリー値の違いがあり、それぞれの民族でデータセットを作る必要がある。(Am. J. Respir. Crit. Care Med., Volume 161, Number 4, April 2000, 1101-1108)

日本でも「日本人のスパイログラムと動脈血液ガス分圧基準値 日本呼吸器学会肺生理専門委員会( pdf )」ってのがあるが、残念ながらFEV6の項目はない。
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HANKINSON予測式について
<原文> Spirometric Reference Values from a Sample of
the General U.S. Population( pdf )のTable 5、Table 6に予測式の指標が書かれている。

lung function parameter
b0 + b1 * age + b2 * age2 b3 * height 2

by internalmedicine | 2007-08-23 15:38 | 呼吸器系  

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