米国胸部疾患学会、やや控えた表現で、慢性全身性炎症症候群を是認?

COPDは慢性全身性炎症症候群? 新しい医学用語の提唱 2007年 09月 06日って米国胸部疾患学会は本気のようである。学会誌に掲載された。

ただし、"systemic effect"というやや控えた表現


Systemic Effects of Chronic Obstructive Pulmonary Disease
What We Know and What We Don't Know (but Should)
The Proceedings of the American Thoracic Society 4:522-525 (2007)

Chronic obstructive pulmonary disease (COPD) は肺および全身の炎症と関連する。後者は無数の肺外疾患への影響:いわゆるCOPDの"systemic effects"と呼ばれる状態に関与する。
このsystemic effectの臨床的存在が最近明らかになってきているが、病態生理についての多くの疑問については明確な答えがない。この分野の研究について刺激を与えるための未知のことについて特に重要なハイライトをレビューしたもの。この分野のよき理解がCOPD患者のより良い治療オプションを与えることになれば幸いである。




COPDは肺内外における、いくつかのドメインを有すると理解される。
すなわち、病態的な気道閉塞と患者の臨床的特徴である。

【既知】
・ 軽度炎症が臨床的に安定なCOPD患者で生じている(そして、多くの他の慢性疾患で存在し、それは加齢における病的プロセスを意味する)
・ COPDにおいては、禁煙後も全身性炎症は持続し、疾患急性増悪の間に増加する
・ ステロイド治療(吸入・内服とも)は、安定COPD患者の全身性炎症性マーカーを減少させる。
・ COPDの全身性炎症のoriginは多因子だろうと思われ、COPDの全身性炎症に関わる様々な要因やその颯太知的重要性が確立されてきている。


【未知】
・ なぜ全身性(および肺の)炎症が禁煙後も持続するかというキーとなる疑問には全然答えられていない。
・ 全身性炎症が、COPDでみられる多く"systemic effects"、骨格筋機能異常や、心血管疾患、骨粗鬆症の病態生理に寄与することはあり得ることだが、現在判明されてないことである。
・ 薬剤によるCOPDの全身性炎症減少による、死亡率、健康状態といった明確な臨床的アウトカムへの影響は未だ不明である。

by internalmedicine | 2007-09-27 14:46 | 呼吸器系  

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