COPDスピリーバ+短時間作用性吸入ベータ2刺激剤 Add-on治療の有効性



従来の報告(Ann Int Med 6 Nov. 2007 Vol. 147 9 p 633-638)では長期吸入βアゴニスト、長期作動性吸入抗コリン剤、吸入ステロイドがプラセボや短期作動型抗コリン剤より急性悪化を減らす分には優れており、その急性悪化減少効果は、
Tiotropium (相対リスク 0.84 [95% CI, 0.78 ~ 0.90])、 long-acting ß-agonists (LABA)(相対リスク 0.87 [CI, 0.82 ~ 0.93])、 corticosteroids (相対リスク 0.85 [CI, 0.75 ~ 0.96]) なる報告がある。
比較研究だと、LABAはipratropium(相対リスク 0.89 [CI, 0.72 ~ 1.10])、corticosteroid(相対リスク 1.06 [CI, 0.84 ~ 1.34]), 、tiotropium(相対リスク1.11 [CI, 0.93 ~ 1.33])と同等
ということで、長期作動型の薬剤がCOPD治療のベースとなることは確か。そして、短期作動型βアゴニストはややもすれば議論の蚊帳の外になってた可能性がある。

Tiotropiumが標準的ベース薬剤ということなのだが、それに、短期作動型のβ刺激剤、抗コリン剤をAdd-onする治療の効果はどうか、そして、どちらが望ましいか?・・・そういう検討。

Effects of Short-Acting Bronchodilators Added to Maintenance Tiotropium Therapy
(Chest. 2007; 132:1493-1499)

3週間のtiotropium全治療後、COPD患者60名(予測FEV1 40%)をランダム化

add-on 気管支拡張使用
ipratropium bromide (40 µg)
fenoterol (200 µg)


短期作動型気管支拡張剤を単剤投与で2時間、8時間後当押し
9時間にわたり連続した肺機能検査を施行

fenoterolの6時間以内のadd-on治療ピークFEV1の反応はプラセボ比較で137ml
ipratropium比較で84ml

ipratropiumは軽度だが有意にプラセボより52 mL改善

テスト薬剤の2回目投与後1時間で、同程度の反応が見られた

ピークFVC add-on反応はfenoterolの方が有意(249 mL)だ が、ipratropiumは有意ではない (42 mL)




COPD治験ではrescue useをオプションとして入れているのが通常だし、長期作動型の薬剤+rescue useとして短期作動型β刺激剤がCOPD治療としてはむしろ一般的ではないかと私の方は従来から考えていた。当方の周辺だけかもしれないが、Tiotropiumの宣伝だけが行き届いていて、この薬剤単剤投与のみで、生活指導されている軌跡がない。

COPD患者のリハビリテーションなど事前にβ2刺激剤を投与させ、1秒量の改善をさせた上で、行う方が合理的だろう。

ところで、抗コリン剤をベースに使ってるわけだから抗コリン剤よりSABAが効果あるのは当然といえば当然なわけだが、LABA+add-on ipratropiumという治療はどうなのだろうか?

by internalmedicine | 2007-11-17 09:45 | 呼吸器系  

<< スポンサーつきのメタアナリシス... 卵巣内と精巣のHGF系の発現と... >>