今回のヒト「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」競争は同着とサイエンス誌

ここの一番下に2つの論文のリンク先を記載した。日本人としてうれしい限りだが、Science誌の解説をみると京都グループの方がつい最近まで先をいってたのにぃ・・・一気に同着にされたという印象をもつ記事(これって贔屓で見たから?)

朝っぱらからNHKで何度もニュースで流していた「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」
心臓の筋肉や神経細胞など、さまざまな組織や臓器になる「ES細胞」とほぼ同じ働きの細胞を、ヒトの皮膚を使って作ることに、京都大学の研究グループが世界で初めて成功しました。再生医療などを大きく前進させる画期的な研究として、注目を集めています。
<NHK ニュース>だが、米国ではやはり、ウィスコンシングループの研究とともに同時紹介のようである

ついにここまできたか・・・という感じの紹介が(msnbc)でなされている。




Yahoo)においては、クローニング技術やembryoを用いないで、胎児幹細胞様の働きをする細胞をヒトの皮膚からトランスフォームさせること得たという画期的研究で、ブレイクスルーと思われると紹介。James Thomsonら(the University of Wisconsin in Madison) が journal Scienceに、 Shinya Yamanakaら( Kyoto University)が journal Cellに報告と紹介。


Science News(http://sciencenow.sciencemag.org/cgi/content/full/2007/1120/1

科学者たちはヒト皮膚細胞から直接ES細胞様の外観と働きをする細胞をreprogramするのに成功。この技術は患者特異的な幹細胞作成につながり、胎児や卵細胞を用いずに治療ができる可能性があり、倫理的な問題を避けることができる・・・
「これは科学や幹細胞政策への地震である」と、Oaklandの Center for Genetics and Societyの Jesse Reynoldsはのべている。

昨年京都大学のShinya Yamanaka 氏が行った (ScienceNOW, 3 July 2006)マウスのしっぽの細胞はES様細胞へtransformした研究。様々な細胞の種類に分化する胎細胞にswitch offさせる遺伝子であった (ScienceNOW, 6 June).

このヒトの細胞で行われた競争は、タイで終わった;2つのグループがヒト皮膚細胞を歳プログラム化させて、いわゆるIPCsに変換させたのだ。
Yamanakaらはマウスのテクニックをヒトに応用する形でCell誌で、James Thomsonらは4つの遺伝子を挿入させるという違った形でScience誌に掲載された。.



【注目の2つの発表】
1)Induction of Pluripotent Stem Cells
from Adult Human Fibroblasts by Defined Factors
Kazutoshi Takahashi, Koji Tanabe, Mari Ohnuki,1 Megumi Narita, Tomoko Ichisaka, Kiichiro Tomoda, and Shinya Yamanaka
Cell (2007), doi:10.1016/j.cell.2007.11.019(http://images.cell.com/images/Edimages/Cell/IEPs/3661.pdf

2)Induced Pluripotent Stem Cell Lines Derived from Human Somatic Cells
Junying Yu , Maxim A. Vodyanik , Kim Smuga-Otto , Jessica Antosiewicz-Bourget , Jennifer L Frane , Shulan Tian , Jeff Nie , Gudrun A. Jonsdottir , Victor Ruotti , Ron Stewart , Igor I. Slukvin , James A. Thomson
Science DOI: 10.1126/science.1151526

by internalmedicine | 2007-11-21 11:57 | 医学  

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