ロタウィルスワクチンRotarix(RIX4414)の胃腸炎発症予防効果

いま、成人にまで広がっており、非常にやっかいな状態・・・日本の承認はいつものごとく牛歩

ヒト ロタウィルス ワクチンである Rotarix(RIX4414)の胃腸炎発症予防効果報告

グラクソ・スミスクラインplc(GSK)が欧州で承認されているのがRotarix
2006年FDAで承認された、生経口わくちんがRotaTeqとのこと


Efficacy of human rotavirus vaccine against rotavirus gastroenteritis during the first 2 years of life in European infants: randomised, double-blind controlled study
The Lancet 2007; 370:1757-1763
3994名の研究参加者を6カ国から参加させ、2つの経口投与量のRIX4414(n=2646)とプラセボ(n=1348)にランダム割り当て
投与2週後から連続したロ多ウィルスシーズンの胃腸炎エピソードを観察評価 (combined efficacy follow-up period; mean duration 17 months [SD 1·6])

120名の乳児をaccording-to-protocol analysisから除外

初回の有効性フォローアップ期間(平均5-7ヶ月[SD 1·2]):重症度無視
RIX4414 : 24 / 2572
プラセボ: 94 /1302

ワクチン有効性は 87·1% (95% CI 79·6–92·1; p<0·0001)

複合的な有効性フォローアップ期間においては
重症ロタウィルス胃腸炎 90·4% (85·1–94·1; p<0·0001)
ロタウィルス胃腸炎による入院 96·0% (83·8–99·5; p<0·0001)
ロタウィルス胃腸炎関連医療機関受診 83·8% (76·8–88·9; p<0.0001)


significant protection against severe rotavirus gastroenteritis by circulating

ロタウィルスG1, G2, G3, G4, G9 いずれのタイプでも有意に重症ロタウィルス胃腸炎に対して予防効果が見られた。

by internalmedicine | 2007-11-27 18:06 | 感染症  

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