大気汚染・ディーゼル排気と呼吸器系健康被害

中曽根と小泉は、公衆衛生・医療に対してきわめて冷徹であった。ともに、国民の健康を軽視しつづけた医療施策であった(http://intmed.exblog.jp/2250056)。

中曽根政権の時から減衰した大気汚染対策(第108回国会 本会議 第18号 昭和六十二年五月十九日(火曜日) オゾン問題 )・・・今、石油に関わる税金の問題が世間を騒がしているが、ディーゼル粒子の健康被害を考えればディーゼル排気税など創設してでも、、健康被害補償が必要ではないだろうか?



道路交通による大気汚染は重大な健康被害をもたらし、ディーゼル排気への関心が高まっている。疫学的研究により大気粒子物質と呼吸関連の合併症・死亡率の関係が指摘されている。この影響は喘息を含む既存の呼吸器疾患患者に特に問題( Rev Environ Health 1999;14:121-134.   Environ Health Perspect 2003;111:1512-1518 )

ディーゼルエンジンは、同じサイズのガソリンエンジンと比べて一酸化炭素と二酸化炭素は比較的低濃度排出であるが、同距離で比較すると100倍超の粒子を排出することとなり、大気汚染への寄与要因としては大きく、交通関係発生源としてh約90%がディーゼル由来である。



大気の質と肺機能加齢減少促進
Reduced Exposure to PM10 and Attenuated Age-Related Decline in Lung Function
N. Engl. J. Med. Vol. 357:2338-2347 Dec. 6, 2007 No. 23
スイス各地域長軸観察研究で、直径10μm未満の粒子吸入暴露と肺機能減衰の関係を調査
もっとも大気中の粒子減少が激しい地域にすむ住民はもっとも肺機能減衰が小さい
粒子大気汚染物質の正常化は健康へのベネフィットをもたらす。

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喘息患者のディーゼル車両による呼吸器への影響 N. Engl. J. Med. Vol. 357:2348-2358 Dec. 6, 2007 No. 23
ディーゼル排気に喘息患者を検査暴露した場合、生理学的・臨床的に疾患コントロール減少を一定してもたらす状態と関連する。軽度・中等度喘息患者で、ロンドン市中の歩行に暴露されるディーゼル排気は、鱗屑講演歩行に比較して肺機能の減少と関連する。
ディーゼル排気の暴露は喘息悪化をもたらす。

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by internalmedicine | 2007-12-06 08:19 | 呼吸器系  

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