肺がん:腫瘍マーカー組み合わせで9割感知

一瞬、腫瘍マーカーで肺がんを鑑別しようというこころみで、30年前の話かと思った・・・

Edward F. Patz, Jr(Duke University)という人の報告

Panel of Serum Biomarkers for the Diagnosis of Lung Cancer
Journal of Clinical Oncology, Vol 25, No 35 (December 10), 2007: pp. 5578-5583
4つの血清蛋白、CEA、RBP、1AAT、SCCAはこれの所見を集めることで肺がんの大部分と対照検討にて感度 89.3%、特異度 84.7%として分別できる。

独立した評価セットを作成することで、感度77.8%、特異度75.4%となる。

CART分析の3つの群別のうちどれかに当てはまるのは90%である。



「驚くべきことに、(肺がん患者の)90%が、マーカー3群のどれかに当てはまる」

4つの蛋白として、CEA(carcinoembryonic antigen )、RBP(retinol binding protein)、AAT(alpha-1-antitrypsin )、SCCA(squamous cell carcinoma antigen)

レントゲンの肺病変例に対してフォローアップ生検を行い、
RBPとAATが診断価値をプロテオームの研究を肺がん患者28名、対象28名で行ない、かつ、CEAとSCCAを加えて検討したもの
その結果から、一つの分類・回帰3モデルを決定して年齢・性別をマッチさせた50名対照群比較で50名の患者を検討
たとえば、CEA値 2.14 ng/mL超で、RBP値は102.9μg/mL超でない全てのサンプルは肺がん患者からのものであるなどの特異的な分布をしている。

49名の肺がん患者と48名の非肺がん患者じゃからのブラインド化された試料で7つのスキームが得られた。

研究者たちは3つのスキームが肺がん同定にもっとも良好であることを示した
○1.01 < CEA ≤ 2.14 ng/mL; SCCA > 0.77 ng/mL; AAT > 2.04 mg/mL
○CEA > 2.14 ng/mL; RBP ≤ 102.9 μg /mL
○CEA > 3.47 ng/mL; RBP > 102.9 μg /mL


全肺がんの57%はこのどれかに割り当てられ、6%の対象ケースのみがこれに割り当てられていた。

「もし患者がどれか3群の一つに割り当てられた場合は、90%の肺がんの可能性がある」と研究者たちは述べている。

by internalmedicine | 2007-12-08 10:44 | 呼吸器系  

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