インフルエンザ:あぁ・・・薬害啓発軍団・メディア・医師・・・・・このステレオタイプな動き

タミフルに引き続き、リレンザも、"薬害迷妄団体”の被害者になったようで・・・次は「麻黄湯」のはずなのだが(・・・意外と、"薬害迷妄団体”は漢方には優しい可能性がある)


インフル治療薬 リレンザで少年が異常行動asahi.com 2007年12月08日11時22分
インフルエンザ治療薬リレンザ(一般名ザナミビル)を服用した横浜市の少年(12)が無意識のまま歩いて外に出たり、意味不明な話をしたりする異常行動を起こしていたことが7日、わかった。診察した病院は「因果関係が否定できない」とし、国に副作用として報告することを決めた。

 病院側によると、少年は6日に医院を受診、インフルエンザと診断された。同日午後5時ごろ、処方されたリレンザなどを服用。直後から意味不明の言葉を発し、約4時間後には家族が目を離したすきに自宅外に出た。無意識のまま寝床を出て歩いたとみられる。少年は病院に運ばれ入院したが、夜中にベッド上で立ち上がり、壁をなでるなど異常行動が続いた。

 服用後の異常行動はタミフルで問題となり、国は今年3月、10代患者への投与を原則禁止した。リレンザも同じくウイルスの増殖を抑えるタイプの治療薬。タミフルの使用制限を受けて今季の供給量は昨季の6倍にあたる300万人分に増える見通し。異常行動の報告は00年の発売以来、計10件あるが、行動の詳細が明らかになるのは初めて

 菅谷憲夫・けいゆう病院小児科部長は「異常行動はインフルエンザそのもので起きる可能性もある。薬の服用にかかわらず発症2日間は子どもから目を離さないで」と呼びかけている



「行動の詳細が明らかになるのは初めて」ってなんだよ!!!!!

相変わらず、恣意的な医療妨害に走る朝日新聞


今年の4月にすでに、「服用せず異常行動も11人 2人はリレンザ使用(http://intmed.exblog.jp/5501848/)」ということで、報告がある


いまさらながら、このタイミングで、あえて報道する意味合いを考えてみたらよい
("南京虐殺”世論誘導的なものと同じ手法?・・・だが、残念ながら、あの櫻井さんも、医療の世界では朝日的誘導世論に乗って喘息治療薬を叩いた前歴があるのだが・・)



で、医療側の反応として出てくるだろうと・・・想像してたとおりに・・・「麻黄湯」・・・迷信「漢方に副作用はない」とともに・・・

一応再掲(小児へのかぜ薬、鎮咳薬中止すべき? 2007-03-03 08:54  )しておくが・・・

麻黄湯というのをインフルエンザの治療に使うところが増えているらしい
麻黄(マオウ)
桂皮(ケイヒ)
杏仁(キョウニン)
甘草(カンゾウ)

麻黄はいうまでもなくEphedraであり、PPAと類似した作用がある。
PPAの副作用を報じた同じ号のNEJM(Volume 343:1833-1838 December 21, 2000 Number 25)にephedra含有サプリメントの心血管、中枢疾患への副作用が書かれていることを思い出してほしい。


麻黄というのは、Ephedra

交感神経緊張、興奮性などのダイレクトな作用があると思うのですが、いかがな
のでしょう。

そもそも、FDAでは、エフェドラを含むサプリメントに対する警告、販売中止が勧告されて
るはずです。
http://www.mhlw.go.jp/kinkyu/diet/jirei/ephedra.html

タミフルも、リレンザも真の下手人ではないと私は思ってますが、麻黄は興奮性
亢進があり、真犯人、もしくは共犯者となる可能性があるような・・・気がしま
すが、いかがなんでしょう。

Fluにともなう精神異常行動があった場合、薬理的にはよりこちらの方が責められやすい気がしますが気のせいでしょうか?


インフルエンザに関連して異常行動が心配なら、なぜわざわざ興奮性を増す可能性のある薬剤を使う?・・・・私には理解できないのだが・・・・



追記、おもしろいことにペニシリンなどのβラクタム系の薬剤というのは、GABAA受容体に対してアンタゴニスト作用があるとされる(e.g. British Journal of Pharmacology (2001) 135, 427–432; doi:10.1038/sj.bjp.0704496)。メカニズム上は興奮性に働く可能性も・・・もっともニューキノロンの痙攣は、GABAAということで同じメカニズムで説明されてた気がするが・・・

こうやって、全ての薬剤を攻撃していけばよろし・・・その馬鹿馬鹿しさに周囲が気づくまで・・・

by internalmedicine | 2007-12-11 10:51 | メディア問題  

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