人口呼吸管理での持続的セデーション:Dexmedetomidine vs ベンゾジアゼピン

LorazepamがICU人口呼吸管理での持続的セデーションとして推奨されているが、パイロット研究にて、急性脳障害、せん妄や昏睡をもたらし、入院期間、コスト、死亡率増加を可能性がある

著者らは、α2アゴニストであるDexmedetomidineがせん妄・昏睡無しの生存期間をより延長させ、目標セデーションレベルに到達しやすさも優れていると報告


Dexmedetomidine は異なる中枢神経系受容体としてを介したセデーションを誘導し、急性脳障害リスクを減少させる可能性があり、トライアル


デキスメデトミジン(dexmedetomidine):α2アゴニスト(参考:http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsca/27/2/110/_pdf/-char/ja/
ロラゼパム(Lorazepam):ベンゾジアゼピン系であり、GABA系に作用、本来半減期が24時間以内で短く、年齢・肝臓・腎臓障害の影響を受けにくいが、長期使用となると眠気・認知機能に影響を与え、集中力・注意力・反射運動などの低下をもたらし、退薬症状をしょうじることもある。


Effect of Sedation With Dexmedetomidine vs Lorazepam on Acute Brain Dysfunction in Mechanically Ventilated Patients
The MENDS Randomized Controlled Trial
JAMA. 2007;298(22):2644-2653.
106名の人工呼吸換気・外科ICUにおける二重盲検ランダム化対照トライアル

メインアウトカム測定:せん妄・昏睡無しの生存日数とセデーション目標の1RASSポイント内の日数比率

D(Dexmedetomidine)のセデーションはせん妄・昏睡無しの生存日数がL(Lorazepam)に比べて多く(median days, 7.0 vs 3.0; P = .01)、昏睡頻度も少なかった(63% vs 92%; P < .001) 。

D使用患者は1RASSポイント以上の時間がLより長い(median percentage of days, 80% vs 67%; P = .04).

D群の28日死亡率は17%、L群は27%(P=.18)
ケアコストは同等

D群の患者はよりICU後の神経精神的試験を完遂できる患者が多く (42% vs 31%; P = .61)、全般認知、運動スピード、注意力においては同様のスコアであった。

死亡までの12ヶ月期間としてはD群363日、L群188日(P = .48)

by internalmedicine | 2007-12-12 11:27 | 呼吸器系  

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