不応性喘息に対するクラリスロマイシンの効果

クラリスロマイシンのこういう報告って日本がらみのばかりと思ってたが、オーストラリアのデータで、かつin humanの報告


ている。非好酸球性炎症ターゲットのadd-on治療も必要と考えている。そこで著者らは、非好酸球性喘息患者の鍵の炎症性メディエーターに対して、in vitoroでクラリスロマイシンがIL-8や好中球に対して有効という報告があるので重症不応性喘息で検討してみたという話

Clarithromycin Targets Neutrophilic Airway Inflammation in Refractory Asthma
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 177. pp. 148-155, (2008)
【方法】重症不応性喘息(n=45)名をランダムにクラリスロマイシン(500mg ×2/日)とプラセボ8週間投与

【アウトカム】喀痰中のIL-8濃度、他の炎症性アウトカムは誘発喀痰による好中球数と好中球エラスターゼ、MMP-9濃度
臨床的アウトカム、肺機能、高浸透圧塩水による気道過敏性、喘息コントロール、QOL、症状

【結果】クラリスロマイシン治療は有意にIL-8濃度、好中球数を減少させ、QOLスコアを改善させた
好中球エラスターゼとMMP-9濃度減少とも観察され、この炎症減少は不応性非好酸球性喘息患者にもっとも顕著であった。


【結論】クラリスロマイシン治療は、不応性喘息患者のIL-8濃度と好中球集積と活性化をmodulateすることができる。マクロライド治療は喘息において、重要な付加治療として非好酸球性炎症減少特に好中球炎症を減弱することができる。


日本の抗生剤の投与量設定が諸外国と著しく異なるのは皆さんご存じだろうか?
【日本の処方量設定はきわめて不自然なのは後のテーマにしたいと思う】

クラリスロマイシンでも副鼻腔炎やインフルエンザ桿菌などの念頭のCOPD急性増悪では500mg×2/日処方なのである。

今回の処方はclarithromycin  500 mg twice daily・・・すなわち、クラリスロマイシン1000mg/日ってことなのである。

不応性喘息患者へのクラリスロマイシン投与はびまん性汎細気管支炎の少量持続療法と同じ考えで少量持続でよいのか?あらためて検討が必要であろう。

by internalmedicine | 2007-12-29 10:51 | 呼吸器系  

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