アリセプトのお仲間の薬・・・持続性がありそうだぞ
2004年 07月 15日
ドネペジルの方がrivastigmineより有効性が高い。と商用情報誌には以前はかかれていましたが、
その後の“ 「Rivastigmineは他の2つのChEIs:galantamineとdonepezilに比べてADだけでなくLewy小体病、血管性痴呆、Parkinson病痴呆とスペクトラムが広く2年間効果が安定」は、日本では広告主が現れないためか、無視されているようです。
<薬屋さんがらみのメディカルトリビューンのような商用冊子を呼んでいるひとは自分の医療視野が低くなりますのでご注意を>
Rivastigmine in Alzheimer Disease
Am J Geriatr Psychiatry 12:420-431, August 2004
【目的】6-9ヶ月の抗コリンエステラーゼ阻害剤(ChE-Is)使用で、アルツハイマー病患者の認知機能低下率増加の報告があった、この発見を評価するに長期研究が少ない。ChE-Iであるrivastigmineが2年2010名のprobable AD患者で治療的効果が継続するかの検討。
【方法】AD閑jの臨床経過を、4つの6ヶ月間毎、プラセボ対照、ランダム化治験(RCT)と2つのopen-label試験。認知障害は医師、ケア介助に関わる指標で評価。
【結果】2年後、 病歴対照に比較して、認知機能低下が軽度。
rivastigmineの効果は推定される全般的な衰退にくらべて臨床的に意味あると思われる。治療による副作用イベントは短期治療で現れたものと土曜。
【結論】Rivastigmineは2年までのAD患者の認知機能に有益な効果有り。
ケア担当や臨床評価で、認知機能所見は全般的な患者の機能は明らかであった。
Rivastigmineは2年治療をでも安全であった。
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もっとも、これはcost-based studyではありませんので、いまのところアリセプトを凌駕するというものではなさそうです。
<付録>
風前の灯火の「痴呆」という言葉・・・・dementiaに相対する言葉なんでしょうねえ。
学術的にはcognitive imparement(認知機能障害)としていますが・・・この路線かな?
by internalmedicine | 2004-07-15 11:42 | 医学