前立腺癌:放射線療法単独vsホルモン療法併用放射線

ホルモン療法(androgen suppression therapy:AST) は外部照射と併用することで包括的、疾患特異的生存率を改善させるというRCTがある。

mindsによると・・・
照射範囲に関しては,前立腺のみでよいか,全骨盤照射を併用するべきかについては結論をみないものの,Radiation Therapy Oncology Group 9413の検討では,全骨盤照射にネオアジュバントおよび同時内分泌療法を用いた群での非再発生存率の有意な向上が報告されている。アジュバントとしての内分泌療法の期間については,概して高リスクの症例では長期(>24カ月)が必要とされる。中リスクの症例では6カ月の短期でも効果が得られるとされ,低リスクのものでは不要と考えられている。しかし,どのような内分泌療法を用いるべきなのか,至適な治療期間はどれくらいかなどに関しては今後の検討が必要である。



“unfavorable localized や locally advanced prostate cancer”は、適当な訳がわからずそのままとした。
この“unfavorable localized や locally advanced prostate cancer”の包括的な生存期間や疾患特異的な生存期間延長がいくつかのランダム研究で示された。故に、これらの病期の男性ではRT+ASTが標準治療となりつつある。
しかし、ランダム化研究のpooled分析、大規模コホートのエビデンスによると、ASTは、高齢者のおいて、致死的・非致死的心血管イベントの増加と関連しASTのような癌治療薬によるネガティブなイベントの増加などによるだろうと想定された。



故に、今回のように、どのような前立腺癌患者に併用療法を行うかどうかは重大な問題なのである。



局在しているが、リスクのある前立腺癌を有する男性では、内分泌療法(androgen suppression therapy: AST)を外部照射(RT)と組み合わせて行うことがRT単独と比べて生存予後を改善するかどうかは不明。

この疑問を調査するため、D’Amicoらは、RT単独とRT+AST6ヶ月をランダムに割り当て全原因死亡率を評価した。


Androgen Suppression and Radiation vs Radiation Alone for Prostate Cancer
A Randomized Trial
JAMA. 2008;299(3):289-295.
1995年12月1日から2001年から2001年4月15日までの206名の男性
”localized but unfavorable-risk prostate cancer”を割り当て
主な測定項目は全原因死亡率。
中央値7.6年フォローアップ間、RT+AST v RT単独では合併症は無いもしくは最小で、生存率が高かった。しかし、生存率ベネフィットは中等度・重症合併症群では認められなかった。
74の死亡発生

死亡ハザード比 1.8 (95%CI 1.1-2.9 P=.01)
RT: 44 vs RT+AST: 30

合併症の無いあるいは最小のRT割り当て群に限定して全原因死亡リスク増加が見られた (31 vs 11 ; HR, 4.2; 95% CI, 2.1-8.5; P < .001)

中等度・重症合併症を有する男性では、RT単独vsRT+AST割り当て群ではその差がなかった(13 vs 19 deaths; HR, 0.54; 95% CI, 0.27-1.10; P = .08)

by internalmedicine | 2008-01-23 09:25 | がん  

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