Dyspepsia:検査・除菌vsPPI比較(MRC-CUBE trial)

Dyspepsiaは
消化不良という意味であるが、Rome II criteriaによれば、「Dyspepsiaは上腹部の痛みあるいは不快感(左右季肋部ではなく主に正中付近の症状)」と定義(http://www.kdcnet.ac.jp/college/naika/intmed/15/15-9.htm


日本外、特にイギリスなので、極力検査をしない方針を賛美するところがあるし、医療コストに関して医療制度が違う。そして、一番影響があるのは、日本の除菌治療は画像診断確認後が建前であり、この報告は日本の医療に対して直接の参考にはならないだろう。

むしろ、この研究の除外基準が参考になる
・Dysphagia
・体重減少
・吐血・血便
・胃癌既往first degree血縁内の存在
・NSAID使用・アスピリンなら75-150mg直近三ヶ月以内使用
・55-65歳の持続性症状
・・・こういう事例は画像診断必要という認識なのだろう


Helicobacter pylori test and treat versus proton pump inhibitor in initial management of dyspepsia in primary care: multicentre randomised controlled trial (MRC-CUBE trial)
BMJ, doi:10.1136/bmj.39479.640486.AE (published 29 February 2008)
【デザイン】ランダム化対照化トライアル
【セッティング】80のGP(イギリス)
【参加者】699名、18-65歳、上腹部痛、胸やけ、悪性所見の”警告兆候のない”両症状を有するもの
【介入】
H pylori 13C 尿素呼気試験陽性なら1週間の除菌治療 or PPI単独
GPでの継続マネージメント
【主要アウトカム測定】Cost effectiveness in cost per quality adjusted life year (QALY) (EQ-5D) and effect on dyspeptic symptoms at one year measured with short form Leeds dyspepsia questionnaire.
【結果】
343名をH pylori試験をランダムに割り当て、100名が陽性で、その後の除菌成功率78%
PPIを28日間割り当てた対象者356名

12ヶ月後、2群にQALYs、コスト、dyspeptic symptomにおいてその差異は無かった。

試験・治療群において1年後の経費的リソース利用のminorな減少が見あれ、介入の初期コストの”払い戻し”がある。



by internalmedicine | 2008-03-07 08:41 | 糖尿病・肥満  

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