ウェストヒップ比 0.88 が慢性腎臓病(CKD)の重要ポイント 

台湾のある病院での、60歳以上の1日人間ドック(1-day health check)での検討で、肥満に関する指標がCKDの鑑別点となるかどうか・・・


Association between waist-to-hip ratio and chronic kidney disease in the elderly
Internal Medicine Journal (2008)
984名(男性537名、女性447名)で、年齢66.7 ± 5.3 歳
161(16.4%)で、CKD

ウェストヒップ比(WHR)はCKD予測因子として最良 (AUC: 0.58)

カットオフ値は0.88で、感度68.9%、得意度45.4%
オッズ比はWHR、高血圧、糖尿病で有意であった(P = 0.025, P < 0.001 and P = 0.033)


今時珍しい、WHR・・・ウェスト径、BMIにくらべその意義が薄いとされる(Am J Clin Nutr. 1998 Jan;67(1):44-9)が、ウェスト径は全身肥満(whole body adiposity)という要因が取り込まれてしまっているからこういう結果になってるだと思っている。

・・・みのがされそうな論文だが、いまどきWHRがめずらしかったのでとりあげた

by internalmedicine | 2008-04-11 08:47 | 動脈硬化/循環器  

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