成人ARDS予防・治療におけるステロイド:予防効果はないが、発症後治療効果はある

ステロイドとARDSの関係ますます混とんと・・・いったい何十年やるのだろう?私が医師として現役の時に解決するのだろうか?・・・とまで思えてきた。

この論文では、予防効果はないどころか進展促進させる可能性があるが、逆に、発症後治療効果はあるというお話のようだ・・・

Corticosteroids in the prevention and treatment of acute respiratory distress syndrome (ARDS) in adults: meta-analysis
BMJ, doi:10.1136/bmj.39537.939039.BE (published 23 April 2008)
ステロイドの有効性は、Bayesianヒエラルキーモデルにて評価
ARDS発症と死亡率、人工呼吸不要期間を平均差で比較
Baysian outcome確率は、オッズ比 ≥ 1、もしくは平均差 ≥ 0の可能性で計算

9つのランダム化トライアルで、投与量・期間を同定

予防的ステロイド(4研究)はARDS発症患者のオッズ比増加し (odds ratio 1.55, 95% credible interval 0.58 to 4.05; P(odds ratio ≥1)=86.6%)、死亡率リスク増加の傾向があった (3研究, オッズ比 1.52, 95% 信頼区間 0.30 ~ 5.94; P(オッズ比 ≥1)=72.8%)

ARDS予防効果



ARDS発症後のステロイド投与は、死亡率減少傾向と相関(5研究):(odds ratio 0.62, 95% credible interval 0.23 ~ 1.26; P(odds ratio ≥1)=6.8%)



ステロイド治療は人工呼吸不要期間を増加させる(3研究s, 平均差異 4.05 days, 95% 信頼区間 0.22 ~ 8.71; P(平均差異 ≥0)=97.9%)

ステロイドは感染リスク増加と相関しない

by internalmedicine | 2008-04-25 15:47 | 呼吸器系  

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