喫煙習慣・禁煙状態は社会的ネットワークで広がる:配偶者>友人>同僚>兄弟>・・・・>隣人

肥満は大規模社会ネットワークを通じて“感染”し広がる 2007-07-26”の“喫煙・禁煙”版

こういう社会的つながりで検討したもの
  ↓



喫煙率は30年USでは減少しているが喫煙習慣のヒト・ヒトの広がり、禁煙のヒトヒトの広がりを
検討

The Collective Dynamics of Smoking in a Large Social Network
N Engl J Med 2008; 358:2249-2258
12067名のFramingham Heart Studyの社会的ネットワークを対象に、ネットワーク分析

明確な喫煙者・非喫煙者クラスターがネットワークに存在し、そのクラスターは、区分の3段階まで広がる。
喫煙の減少は一般住民では確実だが、喫煙者のクラスターのサイズは時間横断的に同様に残っており、全体的グループとして禁煙に向かっていることが示唆される。

喫煙者は、社会ネットワークの末端で、より多くみられる。

配偶者の禁煙は個人の喫煙可能性を67%(95%CI 59-73%減らす。禁煙は兄弟で25%(95%CI 14-35%)喫煙可能性を減らす禁煙は、友達によって喫煙可能性36%(95%CI 12-55%)減少する。
仕事の同僚の禁煙により34%(95%CI 5-56%)喫煙可能性を減らす。
より教育レベルの高い人は教育レベルの低いヒトより影響を与えやすい
この影響は、地理的隣人では見られない。




"Stranded in the periphery -- The increasing marginalization of smokers"
N Engl J Med 2008; 358: 2284-86.


面白い要素が含まれている。

影響の程度は、配偶者>友人>職場の同僚>兄弟・・・>隣人の順
教育レベルの高い人の影響が大きい



養老先生って、社会的に悪影響及ぼしてるんだなぁ・・・

by internalmedicine | 2008-05-22 14:54 | 喫煙禁煙  

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