喘息のウィルス感染

呼吸器系ウィルス感染は喘息のpathogenesisに影響を与えている。
環境要因・内因の相互関係は気管支喘息の病態生理に大きな役割があり、ウィルス感染は病因形成と急性増悪に重要。
気管支上皮はウィルス感染・増殖の部位であり、ウィルス感染が、さまざまなサイトカイン産生の原因となり、上皮細胞障害、tight junctionの破壊をもたらす。ひいては、気道炎症・リモデリングを生じさせる。





乳児における呼吸器系ウィルス感染の繰り返しや重症の場合は、リスク要因であり、後年の喘息の発症に関与する可能性がある。
繰り返し・重症のウィルス感染は気道上皮の損傷をもたらし、上皮の障害・ストレスは、上皮・間葉局所ユニットの活動性を増し、気道上皮リモデリングのトリガーとなる。
組織病理研究により、気道上皮細胞ダメージとリモデリングプロセスが小児喘息の早期に生じていることが判明した(Epithelial damage and angiogenesis in the airways of children with asthma. Am J Respir Crit Care Med 2006; 174: 975-981.
正確なメカニズムを明らかにすべきだが、呼吸器系ウィルス感染は、小児早期の気道炎症・リモデリングの主要原因の可能性がある。


Bronchial biopsy sections from (A and C) a child with asthma and (B and D) a control child showing increased number of subepithelial vessels (A, brown) and eosinophils (C, red) in the child with asthma. Arrows indicate epithelial loss (A and C), whereas arrowheads indicate reticular basement membrane thickening (A). Immunostaining with monoclonal antibody anti-CD31 (A and B) and anti-EG2 (C and D). Original magnification, x630.

by internalmedicine | 2008-05-24 11:32 | 呼吸器系  

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