COX-2阻害剤:セレコックスによる気管支前癌状態改善効果確認

COX-2阻害剤である、celecoxib(日本では、セレコックス錠)だが、高用量で、前癌状態(premalignancy)の改善効果があることが示された。

大げさに言えば、発がん予防効果ってことになる

Cycloxygenase-2(COX-2)が気管支premalignancyで過剰発現し、腫瘍細胞増殖、生存率と関係する。このpremalignant病変を核内 Ki-67発現で測定するが、それは、組織学的に正常な部位でもbasalと parabasal layerで検知される。COX-2阻害剤活性は、は現行喫煙・喫煙既往者でもその気管支生検標本でみられる。


Kim E, et al., "A randomized double-blind study of the biological effects of celecoxib as a chemopreventive agent in current and former smokers," Journal of Clinical Oncology 2008; 26: abstr 1501
Celecoxibを200mg1日2回投与し、高用量(400mg ×2回)まで投与
プライマリエンドポイントをKi-67の変化(ベースラインから3ヶ月)で評価

心毒性なし

basalと parabasal layerでのベースラインのKi-67発現は、現行喫煙者で喫煙既往者より高い (p=.001 and p=.005)
多変量解析にて、basal layerのKi-67発現は、高用量にて現行喫煙・喫煙既往者とも減少した(p=0.003) が、低容量では有意差なし (p=0.88)




DDWでも下部消化管のがんの、celecoxibの"chemoprevention”の話題があった。 Prevention of Colorectal Sporadic Adenomatous Polyps (PreSAP) trialである。

3年間の薬剤もしくはプラセボ使用、2年両者中止後の、5年間での腺腫累積率は、celecoxib群 vs プラセボ群で、51.4% vs 57.5%(RR 0.75, 95% CI 0.65 ~ 0.86, P<0.0001) 、advanced adenomaの検出率は、10% vs 13.8% (RR 0.64, 95% CI 0.457 ~ 0.887, P =0.0072)とのこと

Arber N, et al "chemopreventive effectiveness of celecoxib two years after cessation of treatment" DDW 2008.

by internalmedicine | 2008-05-29 11:21 | がん  

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