COPD:LABAの安全性 システミック・レビュー

当方、喘息におけるSMART研究(喘息に関わる2つの安全情報   2005-11-21)発表以降、LABAs単独使用に神経をとがらせている。

COPDに関する検討は遅れている。

下記システミックレビューにて
安定中等症~重症COPD患者でのLABAsの安全性が支持されたと述べている。以前指摘されていた、呼吸器疾患死亡リスク増加については示されなかった。そして、このデータでもtiotropiumがLABAsより優れていることが示された
との、報告がなされている。

Safety of Long-Acting β-Agonists in Stable COPD
A Systematic Review
(Chest. 2008; 133:1079-1087)
検索データベース:MEDLINE, EMBASE, CINAHL,Cochrane Controlled Trials Register
対象:27研究

LABA 対 プラセボ重症急性悪化減少:相対リスク [RR], 0.78; 95% 信頼区間 [CI], 0.67 ~ 0.91)
LABA 対 プラセボ、呼吸器疾患死亡という面では有意差なし (RR, 1.09; 95% CI, 0.45 ~ 2.64)

LABA+吸入ステロイド 対 LABA単独では、呼吸器疾患死亡リスク減少 (RR, 0.35; 95% CI, 0.14 ~ 0.93)

LABAs投与下の患者では有意に、気流制限、HRQOL、救急薬剤使用のベネフィットを示した。

最後に、tiotropiumは、LABAsに比較して重症COPD急性増悪頻度を減少させた。
(RR, 0.52; 95% CI, 0.31 ~ 0.87)


改めて述べるが、日本アレルギー協会は”長時間作用性β2刺激薬(吸入/貼付/経口)(LABA):セレベント(6)、メプチン(3)、ホクナリンテープなど”と記載しているが・・・慎重であるべきと述べたい。

by internalmedicine | 2008-05-31 10:36 | 呼吸器系  

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