市中肺炎の副腎機能


副腎不全は重症敗血症や敗血症性ショックで頻回にみられるものと信じられてきた。
"副腎不全”の診断においては、 総コーチゾルと遊離コーチゾル濃度の“Scatter Plots と Regression Lines”(N Engl J Med Vol.350(16):1629-1638 April 15, 2004)から診断され、cosyntropin負荷試験の結果と一致すると主張されていた。
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市中肺炎でどうか?というと頻度は思ったほど多くない、だが、死亡率や入院日数と関係するという・・・福井県の先生方の報告が出現した。

Adrenal function in patients with community-acquired pneumonia
Eur Respir J 2008; 31:1268-1273
PORT score増加とともに、ACTH、血中コルチゾール増加するが、cosyntropinの投与でコーチゾル分泌反応減少

ROCカーブ解析にて、副腎機能低下は有意に院内死亡・入院日数と相関


CIRCI測定をもとに、Corticosteroid Therapy of Septic Shock (CORTICUS) laboratory harmonization projectがなされた(解説:http://www.medscape.com/viewarticle/550216)。

この論文を元に、CAPの副腎不全についてとステロイド治療について検討がなされている。

Critical illness-related corticosteroid insufficiency and community-acquired pneumonia: back to the future!
Eur Respir J 2008; 31:1150-1152


ベースの総コーチゾル(9.3 µg/L–1)が良い指標であるという報告
Diagnostic criteria for adrenal insufficiency Crit Care. 2006; 10(6): 176.
ACTH と cortisol 値がそれぞれ、20 pg/mL-1、21.3 μg/dL-1未満なら、視床下部下垂体副腎系の異常と判断するという報告があった。また、critical illness-related corticosteroid insufficiency (CIRCI)なる指標は前述した。

rapid ACTH test 2006-05-12

by internalmedicine | 2008-05-31 11:40 | 呼吸器系  

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